「画業50年“突破”記念 永井GO展」9月に上野の森美術館で開催

 

 

漫画家の永井豪さん(73)は30日、東京・大手町の産経新聞社で、9月14日から東京・上野の森美術館で始まる「画業50年“突破”記念 永井GO展」(29日まで)の発表会見に出席し、半世紀に及ぶ自身の仕事を振り返った。「締め切りに追われながら目の前の仕事をやっているうちに、気がついたら50年-という感じ」だったという。

 

展覧会は現在、金沢市の石川県立歴史博物館を巡回中(8月25日まで)。昨年は大阪展が開催された。東京展では350を超える作品から、直筆原稿やカラーイラストなど600点以上が展示される。ファンの注目を浴びたデビュー時の自叙伝漫画「デビューGO」の続編「デビューGO2」が初公開され、図録にも封入される。

 

永井さんは会見で、「時間との戦いだったが、中には手抜きをしたり、逆にたっぷりと時間をかけた作品もある。それらを含めての自分の作品であるということを展覧会で感じてもらえれば」と来場を呼びかけた。

 

現在も連載を持つなど、長きにわたってファンを魅了し続ける永井さんの作風は多彩だ。初期の「ハレンチ学園」といったお色気ギャグからロボットアニメの金字塔「マジンガーZ」、ハードアクションの「デビルマン」…。その着想はどんな時に浮かぶのか--との質問に対して、永井さんは「何か描こうと思うといきなり出てくる。白い紙に向かえば何か出てくる感じ」と、アイデアがわき出てくる様子を説明した。

 

自身が漫画家として長く続けてこられたことについては、「常にいろんなものを吸収し、何でも経験しようとしてきた。好不調の波もしょっちゅうあったが、締め切りまでにベストの状態に持っていくことに気を使ってきた。読者が(自分の作品に)飽きた時代もあった。そんな時でも新しいものを作って読者を呼び戻そうとしてきた。ピンチでもそうやって乗り越えてきた」と秘訣を明かした。「どん欲に吸収してきたことが頭の中でミキサーで混ぜ合わさるように作品になっていった」という。

 

「ハレンチ学園」が登場した約50年前には、PTAから批判されるなど大きな社会問題にもなった。

 

「大いにたたかれたのは23歳のとき。編集者からたくさんダメ出しをされたり、編集長とケンカもしてきた。ただ、少年誌では『ここまで…』という表現の線引きはしてきた。エッチにもいろんなエッチがあり、人間が異性に興味を持つのは当然のこと。それを描かないことには人間も人間世界も描くことにはならない。エロもバイオレンスも、きちんと描くことがドラマになっていく」

 

漫画界の一線で活躍してきた鬼才は、作品に常に真摯に向かってきたことをアピールした。

 

 

東京展は午後5時まで(入場は閉館の30分前まで)。前売り券は一般・大学1400円、高校・中学生800円、小学生以下無料。当日券は200円増し。問い合わせはハローダイヤル03-5777-8600。

 

 

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