花と屏風:尾形光琳の燕子花図を根津美術館で楽しむ

 

東京根津美術館、春の恒例、国宝、尾形光琳の燕子花(かきつばた)図屏風が公開中です。現物を見れば分かりますが、はっとするほどの美しさですし、平面ではない屏風絵だからこそ、鑑賞も楽しみです。

 

日本列島は特に四季がはっきりしており、どの季節に遭遇しても様々な文化に季節を楽しむ日本的な雅さが感じられます。「食べもの」は勿論、「花」も和歌や俳句、語り物、音楽にも詠み込んでいますが、外国人に分かり易いのは絵画でしょう。

 

桜が散り少しして咲くのが燕子花です。平安初期に成立した伊勢物語という歌物語、その一節八橋の場面に基づくと言われる「燕子花図屏風」は尾形光琳作、上質な絵の具をふんだんに用いた金屏風(国宝です!)、現物が見られる期間にぜひ見ておいて下さい。写真では決して分からない美しさです。

 

美術館併設の日本庭園、どの時期でも美しいのですが、池に燕子花の花が咲くのは5月初旬に行けば、本物の花と尾形光琳の燕子花図、両方が見られるというラッキーなシチュエーションです。売店のグッズも燕子花で溢れています。

 

ぜひお勧めします。5月12日まで、急いで下さい。

 

展覧会の概要は、こちらから

 

同時開催中の「机上を彩る箱」も必見。息をのむほど精緻な箱の数々が展示されています。“日本人は箱好き”とは担当学芸員の表現ですが、言われて初めて気が付く日本人も多いのです。

 

筆者: 渡辺幸裕(会員制ギリークラブ主宰、JAPAN Forwardアドバイザー)

 

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Yukihiro Watanabe

Author:

Yukihiro Watanabe, JAPAN Forward advisor, is the organizer of Gillie Club, a members-only club that offers a platform for cultural and social exchange and interactions among people with similar interests. He is also chief editor of Labunraku, a web portal supporting the traditional form of Japanese puppet theatre, Bunraku; a producer of events for novice Japanese culture enthusiasts; a visiting professor at Tama University Research Institute; and also serves as executive director for Ryori Volunteer No Kai (Food Volunteer Group), a foundation where member chefs visit disaster areas in Japan and serve food.  

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