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【日本のこころ】(1)神道、神、祭り、神社

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天皇陛下の「即位礼」が10月21日に行われ、いよいよ11月、御代替りのクライマックス「大嘗祭」が宮中で執り行われます。天皇ご一代に一度だけ行われる祭祀で、ふだんは「新嘗祭」と呼ばれ、 秋の実りに感謝し、国家や国民の安寧を神々に祈ります。日本では、こうしたさまざまな儀式が神代から現代まで受け継がれ、文化として根づいています。神、祭り、神社、神話など日本に息づく文化を、神社本庁の協力でお伝えします。

 

 

 

神道とは?

 

神道は日本固有の信仰です。それは太古から日本文化の一部として伝えられてきた生き方であり、考え方です。また、1年の幸福を祈願する初詣に始まる年中行事の元にもなっています。

 

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神道の信仰を持つということは、祖先を家族の守り神として祀るということを意味します。また、自然の中に存在する数多くの神を敬うことでもあります。山の神、海の神をはじめ、私たちの周りすべてのものや人に神が宿ります。神を信仰する場所はどこでも構いませんが、多くの人々は神社を訪れて祈ります。そこでは心身を清めるため、入り口で手を洗い、口を注ぎます。

 

神道は清らかさと正直さを大切にします。しかし、神道には教義や経典もなければ、開祖もいません。

 

その始まりは古代の日本人と、彼らが自然界の中に見出した力との関係の中に見ることができます。

 

今日まで続いているその関係とは、自然の恵みを享受するとともに、その脅威を受け入れることで、私達はこの世界との調和を維持することができるのです。

 

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神道は、日本文化の不可欠な要素として歴史を形作ってきました。また、神道は、日本人の思想に強い影響を与えることを通じて未来を作り続けています。しかし、日本の非便尾生活において神道は現在に重点を置きます。神を敬い、恵みを受けるのは、他でもない今だからです。

 

 

 

古くから日本人は、神聖な力や自然界の生命力を神と表現してきました。

 

雨の神や風の神、山の神、海の神、雷の神など、自然に由来する神々は私たちの生活に深い関わりを持ち、私たちの活動にも多くの影響を及ぼしています。また国家や社会に対して多大な貢献を果たした人物も、神として祀られ崇められます。

 

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自然界の厳しさは、人間の都合を考慮してはくれません。太陽は、生けとし生きるものに命を与えてくれますが、時として大地を干上がらせ、干ばつや飢餓の原因となります。海洋は、生命が最初に誕生したところですが、突如として水かさを増し、陸地に大津波をもたらして、多くの破壊と深い悲しみの原因ともなります。春の訪れを告げる花の香の芳しい風は荒れ狂う嵐となることもありますし、穀物を食い荒らすイナゴのように、ごく小さな動物でさえ損害をもたらします。日本人はこれらを神々として、時に穏やかでありながら時には荒れ狂う自然の側面を静めようとします。すなわち「祭り」を通じて、神を鎮め、さらなる神恩を願うのです。

 

神道には唯一の全知全能たる創造主は存在しません。それぞれの神々は秩序だった世界で与えられた役目を果たし、何か問題が発生した時には、その問題解決のために集まって議論します。これは有史以前の神代の物語をつづった8世紀の歴史書にも記されており、和を重んじ、各々の力を合わせて事にあたる日本社会の基盤となっているのです。

 

 

祭り

Shinto Mikoshi

 

古来、日本人は神と心を通わせるべく巨石や古木のある聖域に集い、供物を奉って地域社会の安寧や繁栄を祈ってきました。これが「祭り」として知られる祝典や式典、儀式の起源です。多くの祭りは年間を通じた諸行事と結びついており、春には豊作への祈りを捧げるために、秋には季節の収穫の恵みに感謝するために行われています。

 

日本の古い伝統や風習を象徴している神聖な儀式としての祭りには2つの側面があります。ひとつは「神事としての祭り」であり、もうひとつは「神賑わいとしての祭り」です。前者は地域社会の代表としての神職により神前で執り行われる厳粛な儀式にあたり、後者は時として神輿で神を御旅所へお連れするにぎやかな渡御行列を伴うような、陽気で活気に満ちた行事を指します。また相撲や能など多くの伝統芸能が神へ捧げられるのも、この神賑わいの祭りの列といえます。このような祭りの2つの側面はかけ離れているかのように思われますが、神の御蔭(みかげ)をいただくということに変わりはないのです。

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祭りを通じ、日本人は神を祝い、神に祈り、そして神と人々はともに新しい活力を養います。祭りは共同体の中の絆や結束を強め、共同体と神を結びつける儀式なのです。

 

 

神社

 

日本では、海や山、森、あるいは自然の中で目印になるようなものには、神が宿っていると考えられています。古代においては、それらは特別な建物がなくとも聖域とみなされ、至るところに神々は存在するものと信じられてきました。

 

また斎庭(ゆにわ)に設けた神籠(ひもろぎ)に、祭儀を執り行うため神を招くという慣習も生まれました。後に、森の中に神の住まいが設けられ、儀式を行う建物が恒常的に建て替えられてゆくようになりました。これが「神社」として知られる社殿の始まりです。日本では今日8万以上のもの神社があり、神代(かみよ)の物語に登場する神々や偉大な功績によって知られる歴史上の人物など、さまざまな神がまつられています。

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神社では年間を通じ、国や共同体の平和や安全、繁栄を祈る儀式が行われています。また地元の氏の幸福や氏神のために、神社で諸祈願が奉納されることもあります。それらの儀式は、一般的には神職によって執り行われますが、個人でも、しばしば年中の祭りに参加したり、人生の節目にあわせて願いごとや神への感謝の祈りを捧げたりするため神社を訪れます。

 

神社は神聖な場であり、常に清浄に保たれています。多くは木々に囲まれ、自然界の神気が満ちあふれています。そこは礼拝の場ではありますが、同時に憩いの場でもあるのです。神社を訪れることで、私たちは心身の若返りを感じます。神社はわれわれにとって、自らを見つめ直し、神への感謝を表す特別な空間なのです。

 

出典:神社本庁

 

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【日本のこころ】
第1回:神道、神、祭り、神社
第2回:神代、天岩戸、邇邇芸命
第3回:伊勢神宮

[Soul of Japan]
1.What is Shinto?
2.Kami, the Divine Powers of Nature
3.Matsuri, the Sacred Rituals of Prayers and Festivities
4.Jinja: Places of Worship Infused with Nature’s Energy
5.The Divine Age of Shinto
6.Amano-Iwato, the Celestial Cave
7.Ninigi-no-Mikoto, the Kami Who Established A Nation
8.Ise Jingu, a Place to Pray for the Imperial Family and the Nation
9.The Enshrinement of Amaterasu-Omikami at Jingu
10.Imperial Rituals of Matsuri at Jingu
11.Shikinen Sengu, the Ritual of Rebuilding and Renewal

 

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