中国の国旗(三塚聖平撮影)
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東シナ海の日中中間線付近で中国がガス田開発に向けた新たな掘削を始めた問題で、中国側が近接海域で別の掘削に着手したとみられることが6月29日、分かった。短期間に複数の掘削が始まるのは異例で、日本政府は厳重に抗議した。中国は今年、同海域で、永続的掘削につながるプラットフォーム(構造物)を建設するなど、一方的な開発の動きを加速している。
政府関係者によると6月26日、沖縄本島の北西約400キロに位置する日中中間線の中国側海域で、中国側が移動式掘削船(リグ)を海底に固定し、新たな試掘を始めたとみられることが確認された。
日本政府は同日、外交ルートを通じて「境界が画定していない海域での一方的開発の動きや、既成事実化は受け入れられない」などと抗議した。
中国側は22日にも、近接した中国側海域で別のリグを海底に固定。日本はこれに対しても強く抗議した。政府関係者によると、中国側は一連の抗議に対し、日本の立場と相いれない独自の主張で応じたという。
東シナ海のガス田周辺では4月、日中中間線付近の中国側海域で中国が永続的な掘削につながりかねない構造物を建設。外務省の金井正彰アジア大洋州局長が在日中国大使館の施泳次席公使に抗議したが、中国側は撤去に応じていない。こうした中国の建造物は、既に23基確認されている。
日中両政府は2008年のガス田共同開発に関する合意に基づき、日中中間線の境界画定まで双方の法的立場を損なわず協力することで一致していたが、中国側は一方的な開発の動きを強めており、日本側は早期の交渉再開を求めている。
(産経新聞)
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