建物の老朽化を理由に5月の公演終了後に閉館する大阪松竹座で、最後を飾る歌舞伎公演が始まった。個性豊かな登場人物が織りなす喜劇や舞踊が、観客を魅了している。
小判の入った皮財布を河童(中村翫政、右)と川の中で奪い合う幸次郎(松本幸四郎)
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建物の老朽化を理由に5月の公演終了後に閉館する大阪松竹座(大阪市中央区)で、最後を飾る2カ月連続の歌舞伎公演が始まった。4月26日まで続く「御名残四月大歌舞伎」では、個性豊かな登場人物が織りなす喜劇や舞踊が、観客を魅了している。

昼の部は、義太夫狂言の名作「毛谷村(けやむら)」で幕開け。武芸の達人、六助を中村獅童が演じる。


【右】坂田藤十郎さんの孫にあたる中村壱太郎(左)と中村虎之介が演じる
また、令和2年に亡くなった坂田藤十郎さんの七回忌追善狂言「夕霧名残の正月」では、藤十郎さんの孫にあたる中村壱太郎と中村虎之介が華麗に舞う。
喜劇「大當(あた)り伏見の富くじ」には、カッパや猫も登場。松本幸四郎が演じる紙くず屋の幸次郎と中村鴈治郎が扮するヒロイン、鳰照(におてる)太夫らがコミカルなやり取りを繰り広げる。

夜の部は、歌舞伎三大名作の一つ「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」より「寺子屋」、弁慶と義経の出会いを描く舞踊「五條橋」などを上演。5月2~26日には「御名残五月大歌舞伎」が行われる。


大阪松竹座をめぐっては、松竹が大阪府、大阪市と協議し、何らかの形で劇場機能を継続する方針が決まった。5月にいったん閉館し、さらに具体的な方針を協議するという。
筆者:南雲都(産経新聞写真報道局)
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