中国税関総署が公表した貿易データによると、レアアース磁石の日本への輸出量は4カ月連続で200トンを下回る低水準となった。中国は対日圧力を強めており、日本企業によるレアアース輸出許可の取得も困難になっている。
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北京市内に掲揚された中国の国旗(三塚聖平撮影)

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中国税関総署が7月20日公表した6月の貿易データによると、レアアース(希土類)磁石の日本への輸出量は128トンだった。前月比で4.4%増だったが、4カ月連続で200トンを下回る低水準となった。前年同月比ではマイナスだった。

中国は、高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁を機に対日圧力を強めており、日本企業によるレアアース輸出許可の取得も困難になっている。

レアアース磁石は、代表的なレアアース製品の一つ。6月の世界全体への輸出量は5649トンで、前月比で19.4%増だった。対日輸出の伸び率が相対的に見て低水準であることが分かる。米国向けは488トンで、前月比で3.2%増。米中両国は5月の首脳会談を受けて経済・貿易関係の安定化を進めている。

前年同月比では世界全体への輸出量が77.2%増だった。日本向けは2.2%減、米国向けは38.4%増で、対日輸出の落ち込みが目立つ。

中国商務省は6月、日本の20社・団体を輸出規制リストに追加し、軍民両用(デュアルユース)品の輸出を禁止した。2月にも同様の措置を打ち出していた。禁輸対象にはレアアースが含まれているもようだ。5月には中国・大連で富士電機の日本人社員2人が現地当局に拘束されており、レアアース磁石の国外への持ち出しで違法行為の疑いをかけられたとみられる。

筆者:三塚聖平(産経新聞)

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