小泉進次郎防衛相が交詢社フォーラムで講演し、「あらゆる分野で日本は平時に最適化され過ぎた。いかに変えるかが大きな一つの壁だ」などと訴えた。
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交詢社オープンフォーラムで基調講演する小泉進次郎防衛相=6月14日午後、東京都千代田区(松井英幸撮影)

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小泉進次郎防衛相は6月14日、東京都千代田区の大手町サンケイプラザで開かれた第17回「交詢社オープンフォーラム」(産経新聞社後援)で講演し、「あらゆる分野で日本は平時に最適化され過ぎた。いかに変えるかが大きな一つの壁だ」などと訴えた。講演要旨は次の通り。

望ましい安全保障環境とは

トップダウンで様々なことが一気に進む時代になった。シンガポールで5月に開催されたアジア安全保障会議(シャングリラ対話)で、ヘグセス米国防長官に質問をした。世界の中では、米国がインド太平洋地域に変わらぬ関与を続けるのか不安を抱いている国があることは否めない。米国の関与の姿勢が揺るぎないことを多くの人に共有してもらう必要があった。

特に今、テレビも新聞もラジオもインターネットも米国が関与し続けるかどうかという懐疑論を広げたい勢力がある。それを広げれば広げるほど、誰がほくそ笑むかは明らかだ。(同志国間で)隙を作らないようにすることは、日本が今できることだ。

残念ながら、今、われわれが置かれている状況は、望ましい安全保障環境にあるとはいえない。どのように望ましい環境に向けて、絶え間ない、正しい努力を積み重ねていけるか。経済、食料、エネルギー分野もそうだ。あらゆる方面から、総合的に日本の脆弱なところを見つめ、一つ一つ脆弱性を強靱性に塗り替えていくことが、安全保障戦略を変えるという作業だ。

望ましい安全保障環境とは何か。わが国の主権と独立が維持され、国民の命と平和な暮らしが脅かされることのない状態が、安定的に確保されている環境を創出することだ。

一つは、この地域で、力による一方的な現状変更が抑止されること。二つ目が、インド太平洋地域全体が危機に対する高い強靭性を持つことにより、平和と安定が維持されること。三つ目が、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序が強化されること。四つ目が、国際社会が対立や分断を深めることなく、共存共栄できる。そんな環境が望ましい安全保障環境だ。

自由で開かれたインド太平洋構想が脅かされるような安全保障環境に悪化したことで、いかに日本が戦後享受してきたものが尊いものだったか。日本が、地域全体が、また世界が今強い関心を持って、それを守り抜く営みを、ともにやっていこうと思っている。

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