さくら女子中学校の卒業式の様子(©昭和女子大SGSSプロジェクト)
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日本とタンザニア。地図の上では遠く離れた二つの国ですが、昭和女子大生とさくら女子中学校の生徒たちは、「同じ世代の女性」として、約4年間共に学び合い、高め合ってきました。
私たち「タンザニアさくら女子中学校支援プロジェクト」は、女子大生の視点でタンザニアの女子教育を支援しています。バザー等の売上金を全額教育費として寄付するだけでなく、この活動を多くの人に知ってもらうことも大切な目的です。しかし、年に一度のオンライン交流だけでは、生徒一人ひとりの等身大の姿までを知ることは容易ではありませんでした。「私たちが届けている支援の先には、どんな日常があるのだろう?」── 活動を始めて2年半、その答えを求めて、私はタンザニアへ渡ることを決めました。
「直接会いたい、現地の風を感じたい」という一心で飛び込んだタンザニアでの1週間。日本文化教室、カレー食育、卒業式、高校竣工式……。そこで過ごした時間は、私の想像を遥かに超える濃さで、自分自身を大きく成長させてくれるものとなりました。
画面越しでは決して分からなかった、弾けるような笑顔と熱気。現地での活動を、心を込めて共有いたします。

ドキドキのカレー食育
タンザニアの生徒たちと一緒に日本のカレーを作る──。この日をずっと楽しみにしていました。日本からカレールーを7箱持参し、お肉や野菜は現地で調達。ちなみに、カレールーは、S&Bから出ている、イスラム教の方々のために豚肉を一切使っていないハラルのものを持っていきました。 調理室に入ると、さっそく共同作業のスタートです!
まずは生徒たちに教わりながら、鶏肉を手洗いすることに挑戦しました。初めての体験に少し緊張気味の私をよそに、さくらの生徒たちは驚くほど器用。あっという間に野菜やルーをカットしていきます。

煮込み時間を待つ間は、お互いを知る最高の時間になりました。日本での暮らし、お互いの家族、大学での学び。彼女たちは興味津々で質問を投げかけてくれます。すっかり打ち解けた頃、手先が器用な彼女たちが、私の髪を次々と美しく編み込んでくれました。
完成したカレーをお鍋に移し、教室へ移動します。ランチボックスに山盛りに盛り付けられたカレーを前に、みんなで一緒に「いただきます!」実は、彼女たちはカレーを食べるのが人生初。

「口に合うかな?」とドキドキしながら見守る中、一口食べた彼女たちから「おいしい!」の声が溢れました。大盛りのカレーを嬉しそうに完食してくれた姿を見て、胸がいっぱいに。彼女たちにとっての「初めての味」が温かい思い出になり、私たちまでとびきり幸せな気持ちになりました。
またいつか一緒に食べようね。

買い付けinマサイーマーケット
私たちの活動の大きな柱である「バザー」のための仕入れにも挑戦しました。ファンが多いタンザニアコーヒーや香ばしいナッツ、色鮮やかな雑貨など、現地マサイマーケットの熱気の中で買い付けを行います。単に定番品を買い揃えるのではなく、「普段バザーに来てくださる方の顔」を思い浮かべながら仕入れるのが私たちのこだわり。「こんなものが欲しい」というリクエストに応えたり、「これは絶対に喜ばれる!」という直感を信じて選んだり。

マサイマーケットでの価格交渉は、一筋縄ではいきません。「複数まとめて買うから、いくらにして!」といった駆け引きも、商材への愛着を深める貴重な経験となりました。


今回の私のイチオシは、現地で見つけた「ビーズブレスレット」です。手作りならではの温かみと、一つとして同じものがない鮮やかな色使いに一目惚れし、20個を仕入れました。結果は、帰国後の文化祭とバザーで瞬く間に完売! 学生自身の経験で考えながら仕入れた商品が好評だったことはとてもうれしくやりがいにもなります。
卒業式

さくら女子中学校の卒業式は、厳かな日本の式典とは真逆の、エネルギー溢れる「お祭り」でした。全員おそろいのピンクのスーツがとても素敵です。卒業という門出を祝い、歌い、全身で踊る生徒たち。その熱気に圧倒されていると、聞き覚えのあるメロディが流れてきました。
なんと、彼女たちが歌っていたのは、日本の名曲『Best Friend』(Kiroro)でした。生徒たちはこの日のために何度も練習を重ねてきたそうで、澄んだ歌声が校庭いっぱいに広がり、多くの人の心を温かくする特別な時間となりました。
共に夢を見るということ
彼女たちとの交流を通して、支援とは決して、片方が与えるだけの一方通行なものではありません。お互いが刺激を受け合い、高め合い、共に学び合うことこそが、本当に意味のある支援なのだと強く感じています。
また、どのような環境下であっても、全ての子どもが教育を受けることができて、胸いっぱいに夢を描くことができる世界が実現されてほしいです。

何事にも真摯に向き合い、希望と夢にあふれたパワフルな彼女たちを、私はこれからもずっと応援し続けます。
──いつかまた、ここ日本で、笑顔で再会できるその日まで。
Asante sana!🥰
筆者:大久保茉弥(昭和女子大―さくら中学校支援プロジェクト)
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