満面の笑みの坂本花織さん(杉浦美香撮影)
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ミラノ、北京と2回のオリンピックで個人、団体ともに銀メダルをとったフィギュアスケートの坂本花織さんが4月23日、現役時代に食事サポートを行ってきた味の素本社(東京)を訪れ、ミラノの前2回のオリンピックでは胃腸炎で救急車で運ばれたことを明かし、食べることの重要性を説いた。
40日に及ぶ不調の日々
坂本さんは最初、「この1年間のサポートをありがとうございました」と味の素のサポートに感謝の言葉を述べた。
食事サポートで伴走してきた味の素の高柴瑠衣さんとのトークセッションで、坂本さんは白米が何より大好きだが、選手時代は、ご飯の量を減らし、昨シーズン(2024~25年)は40日間も体調不良に陥っていたことを明かした。

「ゲームが多いので、どうしても食べることが悪になってしまう。体重を減らすにはどうするのかと(フィギュアの選手)全員が思い、まずご飯の量を減らしていた」と振り返った。しかし、そのためにエネルギー不足に陥り、体力が衰えてケガをして回復も遅れてしまうと悪循環のリスクを説明。「私自身は、けがはなかったが体調不良が多く、すぐに胃腸炎になって寝込み無駄な時間が多かった」と話した。

後輩へのメッセージ 「食べる」にマインドチェンジ
「食べることは罪悪ではない」とマインドを切り替え、大切なエネルギー源であるご飯を3食食べ、試合で遅くなるときは、スープを飲むなどしてリンクで冷えた胃腸を温めるなど、高柴さんの指導のもと、食生活を大幅に変えたという。

糖質はダイエットでは悪者にみなされがちだが、ご飯は最強のエネルギー源であり、脳のエネルギー源でもあり、持久力、ジャンプに必要な集中力につながるという。
「現役時代、ダイエットというダイエットを試した。試合中は体重を落としても終わると、リバウンドしてしまった。しっかり食べて力をつけて、練習をする。それが練習の効率につながる。今までの経験を生かして後輩たちに伝えていきたい」と語った。
ご褒美ティラミスで乾杯
ミラノオリンピック前に、現地で行われたフィギュアスケート選手らの決起集会では、100kacal以下にした味の素のレシピによる特製ティラミスで「乾杯」が行われたという。この日のイベントでも、同じレシピで作ったティラミスが味の素の社員らに振舞われた。
選手に配慮して、ティラミスで使うコーヒーはカフェインレス、チーズもカロリーが高いマスカルポーネではなく、カッテージチーズで代用したという。
坂本さんは「やる気を起こさせてくれた」とご褒美ティラミスに満足げだった。

また、坂本さんは転倒を「スコーン」と表現しており、ファンは坂本さんを応援するために「カオリのスコーンは引き受けた」として、スコーンを食べてSNSに投稿するのが定番になっている。このため、この日、味の素の社員とスコーンを食べて記念撮影を行った。

筆者:杉浦美香(Japan 2 Earth編集長)
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