日本の若者の声を世界に発信する「Ignite」。東日本大震災後、日米の協力と友情を基盤に誕生したTOMODACHI イニシアチブに参加した若者らが能登半島沖地震の被災地で感じたエッセイを紹介します。
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能登半島の被災地を視察したTOMODACHIイニシアチブの同窓生ら=七尾市和倉温泉お祭り館(主催者提供)

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東日本大震災で生まれた、日米の若者のリーダーを育成する日米の官民パートナーシップ「TOMODACHI イニシアチブ」に参加した若者が3月14と15の2日間、能登半島沖地震の被災地を視察、まだ爪痕が残る現場で復興に携わるリーダーたちと意見交換など行った。

2万人を超える死者・行方不明者を出した2011年の東日本大震災。傷ついた日本に多くの国が救援、協力の手を差し伸べてくれた。中でも、米国は「Operation Tomodachi」として、在日米軍が自衛隊とともに大規模な人道支援・救難活動を展開した。こうした活動を背景に、米日カウンシル(USJC)と在日米国大使館が主導し、日米の次世代リーダー育成を目指す「TOMODACHIイニシアチブ」が同年にスタートした。当初は被災地の東北地方の若者を支援する目的だったが、現在は日米の政府や企業の支援で、全国の高校生や大学生を対象に、起業家育成やリーダーシップ研修を実施。15年間で1万1000人以上の日米の若者が参加した。

石川県輪島市のビル倒壊現場=2024年1月

ユニークなのは、各地域で独自のネットワーク築いており、今回の「能登半島復興訪問プロジェクト」は中部・北陸地域の同窓生(アラムナイ)有志が企画。能登半島沖地震から2年が経過している現地で、サステイナビリティと地域との関わりを通じた長期的復興支援の現場を自分たちの目で見て、「より良い復興(Build Back Better)」のための課題や、「責任ある観光」を通じた地域経済の支援を学ぶことを目的で実施された。

全国各地から総勢20人(男性7人、女性13人)が参加。うち18~26歳の若手同窓生14人、運営スタッフやUSJCメンバー6人が石川県七尾市の和倉温泉で、被害にあった温泉街を視察、復興に携わる現地リーダーたちと、約3カ月に及ぶ断水や避難生活などの苦労や復興の道筋について話し合った。

石川県七尾市の和倉温泉=2024年2月(杉浦美香撮影)

参加者の中には、幼少期に東日本大震災を経験し、東北地方の大学で学ぶ学生もいた。

その中で9人が、自分たちが感じたことを英語と日本語で発信したいとJAPAN Forwardにエッセイを寄せてくれた。日本の若者たちの「声」を世界に届ける企画「Ignite」で、ふだんから防災や地方創生、地域課題を見つめてきた彼らの体験、声を順次紹介していく。

筆者:杉浦美香(Japan 2 Earth編集長)

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