世界的な抹茶ブームを受け、国内の茶産地で抹茶など粉末状のお茶に生産をシフトする動きが広がっている。世界の緑茶市場では中国が台頭しており、今後の競争激化も予想される。
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抹茶の原料となる碾茶を作るため茶の木に遮光シートをかぶせる生産者ら=4月23日、静岡市葵区(青山博美撮影)

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世界的な抹茶ブームを受け、国内の茶産地で抹茶など粉末状のお茶に生産をシフトする動きが広がっている。海外需要を取り込むことで、停滞する茶産業の復活につなげる狙いがあるが、世界の緑茶市場では中国が台頭しており、今後の競争激化も予想される。

グローバルブランドに

「日本のお茶をリードしてきた静岡茶の価値をもう一度国内外に広めたい」。4月、静岡県などが静岡茶を世界に発信するための統一ブランド「JAPAN TEA SHIZUOKA」の立ち上げを発表し、鈴木康友知事はこう意気込みを語った。

取り組みの大きな目的は、世界に向け静岡茶の価値を再定義し、日本発のグローバルブランドとして世界に発信することだ。総合プロデューサーには愛媛県の「今治タオル」のブランド化に携わったクリエーティブディレクターの佐藤可士和氏が就任。ロゴには赤富士と茶畑があしらわれている。

熱視線を送る世界市場では、抹茶ブームがアイスクリームや菓子類、飲料類などの分野で起きている。貿易統計などによると、緑茶の輸出額は令和7年に720億円を突破し、10年間で7倍以上に増えた。このうちの8割強を占めるのが抹茶などの粉末状となる。

需要に対応し、成長しているのは鹿児島県だ。全国的には茶農家の高齢化や後継者不足などが課題だが、鹿児島県は平らな土地が多く、大型機械を使った規模拡大が進んだ。6年に生の茶葉を一次加工した荒茶の生産量で静岡県を抜いた。

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筆者:青山博美(産経新聞)

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