北京の在中国日本大使館で中国人向けの剣道体験イベントが開かれた。中国で剣道は根強い人気があり、約800人の応募から約90人が選ばれた。
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北京の在中国日本大使館で開かれた中国人向けの剣道体験イベント=6月

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北京の在中国日本大使館で6月に中国人向けの剣道体験イベントが開かれた。日中関係の冷え込みが続く中でも約800人の応募があった。選ばれた約90人の参加者は、北京日本人剣道同好会による稽古風景を見るだけでなく、実際に竹刀を持ち面打ちも行った。

中国で剣道は根強い人気があり、競技人口は約2万5000人に上り、北京だけでも15道場が存在するという。同好会で活動する日本大使館の河邑忠昭公使は「自分が1997年に北京で留学を始めたときは、現地で剣道をしているのは日本人と韓国人ばかりだった」と振り返り、「今では稽古のために日本に行く中国人剣士も多い」と変化に驚く。

剣道の基本動作を学ぶ参加者

どうして中国で剣道が知られるようになったのか。会場を訪れた女性に聞くと「映画など日本の文化に興味がある。剣道は作品によく登場している」と関心を持った理由を話してくれた。ドラマ「半沢直樹」や、アニメ「名探偵コナン」などがきっかけになることが少なくないという。

金杉憲治駐中国大使は参加者を前に、「剣道は相手への敬意や自己を律する心を育む武道だ。奥深い魅力の一端を感じてもらえれば幸いだ」と語った。中学校の3年間だけだが部活動で竹刀を握った自分としても、中国で剣道とその精神性がさらに知られることを期待したい。

筆者:三塚聖平(産経新聞)

2026年7月16日付産経新聞コラム【北京春秋】を転載しています

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