熊本県で発生した最大震度7の地震は、九州に集積する半導体産業を直撃した。九州からは、スマートフォンや自動車などの製造を支える多様な半導体が出荷されており、復旧が遅れれば国内外で影響が広がる恐れがある。
20240622 TSMC JASM Kumamoto

台湾積体電路製造(TSMC)子会社、JASMの熊本第1工場=熊本県菊陽町(恵守乾撮影)

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熊本県で発生した最大震度7の地震は、九州に集積する半導体産業を直撃した。生産ラインを止めたメーカーは、工場設備の被害対応や影響の確認を進め、製造再開を急ぐ。半導体集積回路(IC)の生産金額が全国トップとみられる九州からは、スマートフォンや自動車などの製造を支える多様な半導体が出荷されており、復旧が遅れれば国内外で影響が広がる恐れがある。

約1000社もの半導体関連企業が立地するとされる九州は「シリコンアイランド」と呼ばれ、熊本県などを中心に、各メーカーの工場が集積している。電子機器の頭脳を担う先端半導体から高電圧・高電流の制御を行う半導体まで、さまざまな役割の製品が生産され、スマホやカメラ、自動車向けなどに国内外に供給されている。

九州経済産業局によると、2025年のIC生産額は全国の36%を占める1兆931億円で、直近の5年で5割近い伸びとなっている。背景には世界的に半導体需要が増加する中、21年に半導体受託生産の最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が熊本進出を表明したことなどがある。

政府が成長戦略で示した40年度までに想定する官民投資額は、半導体分野に最大規模の68兆円を見込んでおり、今後も追い風が吹くとみられる。

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筆者:福田涼太郎(産経新聞)

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