内閣府が実施している「孤独・孤立の実態把握に関する全国調査」で、調査対象の約4割が「孤独感がある」と回答した。順風満帆にみえる人でも抱え込んでしまうことがある孤独にとらわれたら、どうすればいいのだろうか。
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原宿・竹下通り

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内閣府が孤独・孤立の実態を把握するために実施している「孤独・孤立の実態把握に関する全国調査」。4月14日に発表された令和7年の調査結果によると、調査対象(満16歳以上の個人)の約4割が「孤独感がある」と回答した。物理的に周囲に人がいないことを指す孤立とは異なり、内面の問題である孤独は周りから分かりにくく、順風満帆にみえる人でも抱え込んでしまうことがある。もし孤独にとらわれたら、どうすればいいのか。専門家は自らの中で孤独が肥大化する「悪循環」に陥らないよう、とにかく誰かに打ち明けることが重要だと指摘する。

誰もが突然感じる孤独

オンラインでの悩み相談などに応じているNPO法人「あなたのいばしょ」の根岸督和理事長は「孤独は誰しも突然感じるもの」だと述べる。

一見うまくいっていそうな人でも、他人の目を気にして「演じている自分」と、「本当の自分」とのギャップを抱え、誰にも話せない孤独に苦しんでいることがある。

単身か家族がいるかといった外形的な生活環境は、必ずしも孤独感には影響せず、「夫婦関係が成立していても相手に悩みを吐き出せず、孤独を感じる場合もある」(根岸氏)という。

世代や属性によっても抱えているものが違う。10代は学校や親との関係などに関するものが多く、20代は仕事、30代以降は家庭や生活に関する悩みが増える。

吐き出して悪循環を防ぐ

なぜ10人に4人が孤独を感じているのか。

根岸氏は、昔に比べ会社や地域でのコミュニケーションが薄くなっており、「それが良いか悪いかという話ではなく、そういう社会になっている」と説明した。また、感染拡大を防ぐためソーシャルディスタンス(社会的距離)が強く意識された新型コロナウイルス禍後、この傾向が加速していると指摘する。

仲が良い相手や、普段からよく話す相手に対しても、吐き出せない悩みがある。

「ひとりで悩みを抱え込むと、それが自分の中で悪循環する」と根岸氏は指摘する。自分の中で「モヤモヤ」したものを、より悪い方向に考えてしまうのだ。この状態になると、孤独が悪循環を始め、どんどん大きくなってしまう。

こうした状況を防ぐには「悩みを話すルートを持っておくことが大事」(根岸氏)。親や友達でも良いし、身近な人に話しづらい場合は匿名で相談できるオンライン窓口や、地域の窓口に相談するという方法もある。

NPO法人「あなたのいばしょ」ではチャット上で相談を受けている=4月、東京都千代田区(長谷川あかり撮影)
「あなたのいばしょ」ではオンラインのチャットを通じて24時間365日、誰でも無料・匿名で相談に応じている。現在は1日約1200件の相談を受けているという。

自分が誰かから相談を受けた際は「聞いてあげるだけでも、相談者にとっては有効」だと指摘する。また、「人の悩みを聞くのは、自身も背負ってしまうリスクもあるため、窓口を紹介してあげるのも良い」と話した。

筆者:長谷川 あかり(産経新聞)

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