高市早苗首相とマルコス大統領が両国関係を「包括的戦略的パートナーシップ」に格上げすることで合意した日本とフィリピンとの間では、防衛装備品をめぐる協力が急速に深まりつつある。南シナ海での中国の脅威に直面するフィリピンは軍の近代化を急いでいる。
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フィリピンのマルコス大統領(左中央)と会談する高市早苗首相(右端)=5月28日、東京・元赤坂の迎賓館(代表撮影)

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中古護衛艦、練習機、ミサイル―。5月28日の会談で高市早苗首相とマルコス大統領が両国関係を「包括的戦略的パートナーシップ」に格上げすることで合意した日本とフィリピンとの間では、防衛装備品をめぐる協力が急速に深まりつつある。中国が南シナ海で人工島建設など海洋進出を強める中、脅威に直面するフィリピンは軍の近代化を急いでいるためだ。日比が共通の装備品を使用するようになれば連携がスムーズになり、地域の抑止力向上にもつながる。

訓練で「ファイヤ!」

5月6日、フィリピン・ルソン島北部パオアイ。米比軍による大規模合同演習に参加した陸上自衛隊が88式地対艦誘導弾の発射訓練を行った。「ファイヤ!」。小泉進次郎防衛相とフィリピンのテオドロ国防相が肩を並べて見守る中、轟音(ごうおん)とともに撃ち出されたミサイルは海上の目標に命中した。

88式地対艦誘導弾は1988(昭和63)年から陸自に配備され、100キロほどの射程を持つ。日本は今、これをフィリピンに輸出する検討を進めている。7000以上の島で構成され日本と同じ島国のフィリピンにとって、沿岸部から艦艇の接近を阻む地対艦ミサイルは島嶼(とうしょ)防衛の要となり得る。

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筆者:竹之内秀介(産経新聞)

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