日本食カルチャーを影で支える鈴茂器工が、新たな次世代育成プログラムに挑んだ。子どもたちの笑顔と寿司ロボットをはじめとした日本の技術を、子どもたちが作った動画を通じて世界へ繋いでいく。
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「SUZUMOキッズクリエイター」のようす(鈴茂器工提供)

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現代の日本の小学生にとって「動画クリエイター(配信者)」は、なりたい職業ランキングの上位の常連だ。子どもたちにとって、動画は消費するだけでなく、自らを表現する最も身近なツールとなっている。一方で、自分専用のデバイスを持つ年齢が早期化するなか、単に動画を楽しむだけでなく、適切な「デジタルリテラシー」を身につける機会へのニーズも高まっている。ネット社会を主体的に生きる子どもたちに必要なのは、一方的な視聴者で終わるのではなく、モラルや技術を学びながら、自らの感性で社会へ新しい価値を発信していく「クリエイター」としての経験なのかもしれない。

世界中の寿司やおにぎりといった日本食カルチャーを影で支える鈴茂器工(SUZUMO)。BtoB企業ゆえに子どもたちには馴染みの薄い「寿司ロボット」や「ご飯盛付ロボット」を舞台に、同社は新たな次世代育成プログラムに挑んだ。それが、中野区で子ども向け教室を展開する「NPO法人動画の窓口クリエイティブスクール」とタッグを組んだ「SUZUMOキッズクリエイター」だ。経済的事情に左右されず参加できるよう無料で開催されたこのワークショップの狙いは、動画制作スキルを学び発信する力を養いながら、子どもたちの自由な視点でロボットの「イイところ」を発見し、豊かな食を支える技術の魅力を世界へ伝えてもらうことにあった。

2026年3月に開催された第1回イベントでは、普段は一般公開されていないショールームに展示されている機器が特別に開放された。参加した11名の子どもたちは、初めて見る本物のロボットの動きに目を輝かせ、操作や試食体験を交えながら独自の感性でカメラを回した。彼らの高い吸収力と自由な発想によって完成した10本の動画は、鈴茂器工公式YouTubeチャンネルでも公開され、国内外から累計1.5万回以上再生されるなど大きな反響を呼んだ。プログラム参加後には、自発的に新たな動画づくりに挑戦する姿も見られるなど、表現活動を通じてものづくりへの挑戦心や探究心が一気に芽吹いた瞬間だった。

この取り組みの真の価値は、1回限りのイベントに留まらない「持続可能な協働モデル」を構築した点にある。若手社員主導のチームが企画を推進し、普段使っているビジネス向け資料を子ども向けに作り直すなどの試行錯誤を重ね、NPOの専門性と有機的に組み合わせることで、CSV(共通価値の創造)とインナーブランディングを同時に達成した。このモデルは、他業界のBtoB企業でも広く応用が可能であると考える。SUZUMOは今後も春休みや夏休みの定期開催を目指し、子どもたちの笑顔と寿司ロボットをはじめとした日本の技術を、子どもたちが作った動画を通じて世界へ繋いでいく。

7月3日は「寿司ロボットの日」。本記事が、私たちの身近にある寿司ロボットと、それが支える豊かな社会のあり方に目を向けるきっかけとなれば幸いです。

著者:鈴茂器工

※鈴茂器工は、JAPAN Forwardの賛助会員です。

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