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「日本はアジアのことを学ぶべきだ」ポスト安倍狙う石破氏語る

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「ポスト安倍」を決める自民党総裁選への出馬を表明した石破茂元幹事長は、アーティストのさかもと未明さんとJAPAN Forwardの共同インタビューで、アジア重視の姿勢を鮮明に打ち出した。尖閣諸島(沖縄県石垣市)の実効支配をもくろむ中国に対しては、それを「断固阻止する」とも語った。しかし、現在、アジアの安全保障の要となっている日米安保条約については今後も、「改定」を求めていく考えを示した。

 

また、日本の未来については、「地方への分権を進め、日本を活性化させることが重要だ」と力説した。

 

ただ、9月8日に告示、14日投開票が行われる総裁選では、党内多数派の支持を得た菅義偉官房長官が圧勝するとみられている。

 

インタビューは安倍晋三首相の辞任表明を前にした8月26日行われ、石破氏は日本をどんな国にしたいのか、大いに語った。

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インタビューの詳細は以下の通り。

 


Q. 日本をどうしたらよくできるか、まず聞きたい。

 

A. まずは、東京の行き過ぎた一極集中をやめることです。地方の活力を信じ、多くの人が地方で豊かに暮らせるようにすべきです。私は、地方創生大臣としてもその後も全国を巡り、各地に素晴らしい産品をつくる潜在力があることを知りました。農林水産業に就く人々の暮らしを守り、生産性と付加価値を上げる事がいま何より求められているのです。地方の素晴らしさはね、「あなたがそこにいてくれてよかった」ということ。そこで頑張ってくれている人かいるから、私たちは東京でおいしいものを頂ける。

 

Q. 賛成です。東京の一極集中は、戦後、家族や生活習慣、食、地域社会などを壊しました。地方には健全な生活環境や「密」な人間関係という魅力がありますが、決定的に「教育」や「医療」が弱い。

 

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A. その通りです。でも、コロナでリモートワークがかなり進んだ。可能な限りの良質な医療や教育を地方に届けることが、今後容易になると思います。

 

Q. 安全保障について尋ねたい。尖閣を中国が実効支配しようとしたらどうするか。

 

A. 実効支配される前に必ず阻止しなくてはいけない。以前、サンゴをとられた時は、警察権を根拠にしてうまくいかず、自衛権に基づく警告をした。

 

Q. しかし、サンゴは盗まれた後でした。今後、中国がさらに強硬に出てきたら毅然と対応しますか。

 

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A. 当然でしょう。コロナ後の世界で、中国がその独裁的な手法に自信を持ったら厄介です。それは、断固阻止しなければならない。

 

 

Q. 聞いて安心しました。アメリカとの関係はどうでしょう? アメリカは果たしてよい同盟国ですか。筋の通らない出費や基地の建設を求められ、本当に同等のパートナーなのですか。

 

A. 防衛大臣を拝命していた時に、米軍関係者に、在日米軍の詳細を尋ねたことがありました。「共に戦わない国に説明する必要はない」と言われました。

 

Q. 米国とは今後、どんな話し合いが必要ですか。

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A. 時代に合わせて日米安保、地位協定を改定し、持続性の高い対称的な条約をめざすべきです。また、アジア太平洋地域に多国間の防衛体制を作ることもめざす。そのためには、アジア地域への深い理解が必要。日本はアジアのことを学ぶべきなのです。

 

 

Q. 石破氏は韓国に理解を示しすぎだとの意見もあるが。

 

A. 大戦中日本は、台湾にも朝鮮にも同じようにインフラを整備しました。台湾には概ね感謝され、韓国には徹底的に恨まれる。この違いは何か。台湾は清国への帰属意識の低い島でしたが、韓国は独立王政国家でした。日本はこれを良かれと思って「併合」し、それが誇りを傷つけこれだけの[恨」になっている。そういう事は日本人は習わない。そして、韓国や中国を非難すれば、国内の人気が上がる。向こうもその手を使います。でもそれは国益にはならないのです。

 

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Q. 安倍首相の改憲に協力しなかった理由は?

 

A. 安倍総理は、「自衛隊は違憲だ」という学者がいて、そういう教科書があるから、という理由しか仰いませんでした。私は九条は日本人と軍隊という根源的なことをきちんと問うて改正すべきだと思っているのです。

 

インタビュアー:さかもと未明、内藤泰朗

 

【プロフィール】石破茂
日本の政治家。自民党の衆院議員(11期)防衛庁長官、防衛大臣、農林水産大臣、自民党政務調査会長、自民党幹事長、地方創生担当大臣などを歴任。63歳。

 

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