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ノーベル物理学賞・真鍋淑郎氏「研究の醍醐味は好奇心」

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5日、ノーベル物理学賞の受賞が決まり、米東部ニュージャージ州の自宅で取材に応じたプリンストン大の真鍋淑郎上席研究員の一問一答は以下の通り。

 

 

-受賞おめでとうございます

 

「ありがとうございます」

 

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-今どんな気持ちですか

 

「全くの驚きです。こういう賞をいただくとは夢にも思わなかった。ノーベル賞というのは、もっと物理学自身だった。気候変動というテーマで賞をもらうというのは全く驚きました」

 

-気候変動で物理学賞を受賞するのは異例だ。研究テーマが評価された理由は

 

「選ばれた理由は分かりませんけども、(数値)モデルを使って気候の研究をするというのを始めたのは私ですので、それに対して賞が出たのだと思う」

 

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-世界的に自然災害が相次ぐ中で気候変動問題が注目されたのか

 

「そう思います。というのは現にいろんな気候の変化が起きているのはご承知のとおり。それが気候変動をテーマに選んだ理由だと思います」

 

 

-研究を始めたとき、気候変動がこれほど問題になると想像していたか

 

「それはもう、全くこういうことになるとは予想もしていなかった」

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-60年以上研究を続けてきた。困難があったときにどう克服したか

 

「困難を乗り越えるというのは、あんまりですね。結局、気候変動の問題を研究するのが楽しくて仕方がなかったので、まぁ、困難はあったかもしれんけど、非常に面白い人生だと思っています」

 

-気候変動の未来についての予測は

 

「未来について、一口でいえば、今までの傾向がどんどん強くなる。例えば干魃の頻度が増えるとか、そういうのはますます増える。大雨の頻度もますます将来にわたって増えていく。それから、温暖化ですね。北極なんかの温暖化が激しくなって、どんどん海氷が減っているけれど、この傾向もどんどん強まっていく」

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-若い研究者に向けてメッセージを

 

「研究費を取るには実用的な問題を選ぶということになっているが、やはり本当の研究の醍醐味(だいごみ)は好奇心。なぜこういうことが起きるのか(という疑問)に立って研究していくのが一番良いのじゃないか。そう思います」

 

-家族と受賞について話をしたか

 

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「もう、うちの奥様がサポートしてくれなければ、こういう研究は絶対にできなかったと思います。家のいろんなこと、子供の教育、本当に素晴らしい貢献をしてくれたので、感謝以外の何もない。非常に喜んでくれました。こんな賞をもらうとは思っていなかったと思います」

 

-奥様と2人で受賞したノーベル賞ですか

 

「そう思っています」

 

-2人の娘さんにも報告したそうだが、お祝いは

 

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「なんか、ちょっとしたいなと思っています。一杯飲んで楽しくやろうと思う」

 

聞き手:平田雄介(産経新聞)

 

 

この記事の英文記事を読む

 

 

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