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柔道・井上康生氏「東京五輪、全力を尽くす」

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「Japan Forward」読者の皆さん、こんにちは。

 

日本ではいよいよ東京オリンピックが開幕を迎えようとしています。1カ月後には、パラリンピックも開催されます。

 

私は、柔道男子ナショナルチームのヘッドコーチとしてオリンピックに参加します。開会式ではコーチ宣誓を行う大役を拝命しました。今回はジェンダー平等の観点から、初めて男女2名が担当することとなり、女子ソフトボールナショナルチームの宇津木麗華ヘッドコーチとともに、宣誓いたします。全世界の指導者はもちろん、スタッフ、関係者の皆さんを代表し、オリンピック憲章に則り、スポーツマンシップとフェアプレーの精神をもって宣誓したいと思っています。

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茨城県で聖火リレーのランナーを務める2004年アテネ五輪柔道女子金メダリストの塚田真希さん

 

さて、昨年から日本では、コロナ禍の中でのオリンピック・パラリンピック開催について、ずいぶん議論が続けられてきました。パンデミックに襲われた世界の中で開催してよいのか、開催するのであれば、その意義は何か。私も当事者のひとりとして、自問自答を繰り返してきました。恐らく、多くのコーチ、選手、関係者がこのような思いを抱えてきたと思います。

 

しかし、開催されると決まった以上、全力を尽くすのみです。

 

出場する選手たちは、オリンピックに人生をかけ、自らの夢に向かって努力を続けてきました。彼らはどんなときもくじけず、あきらめず、コツコツと練習を重ねてきました。そうした地道な努力が、オリンピックという舞台で発揮されるとき、人々の心を動かすドラマは生まれるのだと思います。そのドラマは、メダルの色や数、勝敗だけでなく、選手たちの挑戦する姿や友情など、試合とは別のところにも生まれるでしょう。

 

東京五輪の柔道・日本代表

 

スポーツは、人生と同じであると私は考えています。一歩進んでは二歩下がり、二歩進んでは、また下がる。予定通りに物事が運ぶことはまずありません。しかし、それでもあきらめることなく、そうした日々を繰り返しながら、少しずつ前進し、未来へ向かって希望を見出していく。スポーツは人生そのものと言っていいかもしれません。

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さらに付け加えるなら、スポーツは人と人とを結びつける力も持っています。今、世界では様々な問題によって、人と人との間に分断が生じていますが、世界中から東京に集った人々が力を合わせ、ポジティブなメッセージを発信できたなら、人と人とのつながりの重要性を示すことができるのではないでしょうか。私はそれを信じています。

 

今回のオリンピックは主に無観客で行われます。残念ではありますが、選手たちは、テレビ、インターネットを通じて観戦される皆さんの声援を感じながら、最高のパフォーマンスを発揮することでしょう。

 

皆さん、世界中の選手たちへのご声援をどうぞよろしくお願いいたします。

 

井上康生

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