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【JAPAN Forward 日本を発信】今、そこにある危機

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自民党現職の応援演説に訪れ、支持を訴える安倍元首相
=6月24日午後、北九州市

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Statesman and Defender: Shinzo Abe Will Be Missed

(卓越した政治家、そして国益の守護者、安倍晋三氏は人々に惜しまれるだろう)

 

 

安倍晋三元首相が8日、奈良で凶弾に倒れたとのニュースは瞬く間に世界に伝わった。英語ニュース・オピニオンサイト「JAPAN Forward」(JF)も、にわかには信じがたいこの悲報を発生直後から世界に伝えた。以来、HP上の「政治と安保」分野に「安倍晋三」のサブカテゴリーをつくり、積極的に報じている。

 

編集部には、故人を惜しむお悔みのメッセージが外国人の読者から数多く寄せられた。中には、「なぜ、平和国家・日本でこんな事件が起きるのか」「どうして防ぐことができなかったのか」といった厳しい内容の疑問も多数届いた。

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さらには、犯行現場で取り押さえられた実行犯の山上徹也容疑者(41)が語っている犯行動機の内容が不自然で、何か裏があるのではないかとの指摘まであった。

 

日本はこれから、それら一つ一つの疑問や指摘にこたえていくことになる。確かなのは、安倍元首相が世界から注目され、世界の国々や人々に多大な影響を与えたこと、そして、その突然の死を悼み、惜しまれている事実だ。

 

安倍晋三元首相が銃撃された現場には、多くの人が献花に訪れた=7月8日午後、奈良市(鳥越瑞絵撮影)

 

上の英文は、安倍氏暗殺の翌9日にJFが掲載した追悼記事の見出しである。元米海兵隊大佐で、安倍氏が最高顧問を務めた日本戦略研究フォーラムの上席研究員、グラント・ニューシャム氏が寄稿した。

 

同氏は、安倍氏を「卓越した政治家」「国益の守護者」と呼び、国際的には目立たなかったそれまでの日本の数々の首相たちとは異なり、地球儀を俯瞰した外交を展開した稀有の指導者だったと評価した。

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さらに、安倍氏は、中国の脅威が増大する中で、日本が防衛力の強化にかじを切る決断を下し、日米両国の安全保障体制を強固なものとし、日米豪印の4カ国によるクアッドの枠組みや「自由で開かれたインド太平洋」構想といった地域協力の新たな枠組みづくりを主導するなど、その功績は大きいと力説した。

 

そうした積極的な防衛や外交は安倍氏の退陣後、しぼんでしまうとニューシャム氏はみていたが、そうはならなかった。後継者たちもその路線を引き継いだ。同氏は「私は大きく読み違えた…日本には、彼(安倍氏)の存在が幸いしたし、米国や自由を希求する国々にとってもそうだった」と締めくくった。

 

とはいえ、安倍氏を惜しむ人ばかりではないようだ。中国版ツイッター「微博(ウェイボ)」には銃撃事件を喜び、祝賀「セール」を実施する輩も出現している。中国だけでなく、日本にも、そうした人たちはいる。

 

それでも、安倍氏は、自らを批判する勢力とも正面から向き合い、説得する努力をしてきた。それが多くの人を惹きつけた。

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「日本は平和で安全な国だ」―。安倍氏の死は、戦後続いてきた私たちのそんな「平和ボケ」の幻想を完全に打ち砕いた。同氏は、ロシアや中国、北朝鮮などの世界秩序の変更を目論み、軍拡路線をまい進する勢力に、仲間を結集してあらがうことの大切さを伝えた。日本、そして世界は、いま直面する深刻な危機をどう乗り越えていくのか。

 

安倍氏は5年前、JFがまだスタートしたばかりのころ、日本の声と日本の素顔を世界に伝えることを大目標に掲げた英語ニュース・オピニオンサイトの誕生とその成長を喜んでくれていた。JFは安倍氏のご冥福を心より祈り、恐れずおもねらず、日本の声を世界に発信し、日本の理解者を増やすために前進していきたい。

 

(JAPAN Forward編集部)

 

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※「日本を発信」シリーズは、産経新聞のオピニオン面に掲載された記事を転載しています

 

 

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