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東海道新幹線N700Sがデビュー 機能向上で快適空間実現

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東海道新幹線の新型車両「N700S」が7月1日デビューした。13年ぶりのフルモデルチェンジで、走行性能、客室の設備が従来型より向上。列島を駆け抜ける新たな移動空間を実現した。本年度中に12編成、2022年度末までに40編成が入る。東京-新大阪間に加え山陽新幹線にも乗り入れ、主力車両としての活躍に期待が集まる。

 

一番列車は東京発博多行き「のぞみ1号」。松木毅東京駅長の右手を挙げる出発合図で定刻の午前6時ちょうどに出発した。ホームであった式典で、JR東海の金子慎社長は「安全、安定、快適、環境の全てが最高の新幹線と自負している。多くのお客さまに旅行を楽しんでほしい」とあいさつした。1日は上下計4本が運行する。

 

N700Sはリラックスできる座り心地にしようと、座席のリクライニングを改善。グリーン車や一部普通車に横揺れ軽減の「フルアクティブ制振制御装置」を搭載した。

 

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停電での走行、苦い経験「もうさせない」

 

また、N700Sは、リチウムイオン電池のバッテリーを搭載しており、停電しても安全な場所まで自力走行ができトイレも使える。2年にわたる走行試験を担ったJR東海の運転士、増井浩介さん(36)は、かつて停電のためトンネル内で立ち往生した列車の乗務を経験。「お客さまに不便な思いをさせない車両になった。丁寧な運転を心掛けたい」と話す。

 

平成29年10月。増井さんが車掌として乗務した列車は、岐阜羽島-米原間でストップした。台風による大雨で漏水が発生し、付近は停電。列車は数時間にわたり、暗いトンネル内で身動きが取れなくなった。

 

「トイレも使えず、空調も止まった。一刻も早くお客さまに不快な状況から脱出してもらうことだけを考えた」と増井さん。苦い経験が脳裏にこびりついている。約半年後の30年3月。増井さんは上司から新型車両の専属テストドライバーへの打診を受けた。JR東海の新幹線運転士約800人からわずかに2人だけの名誉に「ぜひ」と即答。「みんながやりたい仕事。うれしさと同時に失敗できないという緊張感が芽生えた」と振り返る。

 

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