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深田晃司監督「若手の才能発掘に貢献」 東京国際映画祭

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東京国際映画祭(TIFF)が10月31日から11月9日まで、東京・六本木ヒルズをメイン会場に開かれる。今年はコロナ禍の影響でコンペティションを実施しない代わりに、全作品の中から観客が投票で「観客賞」を決める。日本の現在が分かる作品を集めた「Japan Now」部門で、自身の作品が特集されることになった深田晃司(こうじ)監督(40)に聞いた。

 

 

評価「興業だけではいけない」

 

今年は、TIFFも他の多くの映画祭と同様に内容を一部変更し、感染防止のガイドラインにのっとって開催される。

 

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昭和60年に始まったTIFFについて深田監督は「多くの若手の才能が発掘されてきた。その貢献度は大きい」と評した。自身の作品「歓待」が平成22年、同映画祭の日本映画「ある視点」部門で作品賞に輝いた。「映画祭を通じて多くの人に作品を知ってもらえるきっかけになり、ありがたかった。今もコンスタントに映画を作れるのは、映画祭で評価していただいたから」と話す。

 

ただ、近年はTIFFの存在感の低下が一部で指摘されていることも認識している。「文化芸術の場なのか、産業振興の場なのか、日本を宣伝する場なのか、映画祭としての方向性が見えづらいといった批判もある」と話した。その上で、「映画の評価基準が興行だけになってはいけない」とし、商業映画ではない多様な作品が評価される場として映画祭の必要性を説いた。

 

 

2つの映画祭を同時開催

 

今回、TIFFと別の国際映画祭「東京フィルメックス」が同時期に開催されるなど連携を強めている。監督は「同時開催には賛成。カンヌ国際映画祭とその開催期間中に行われる『監督週間』のように共存していったほうがいい」と語った。

 

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TIFFでは、特別招待作品としてベネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いた米映画「ノマドランド」のほか、国内外の新作や日本のアニメ作品など110本以上を上映。また、「Japan Now」部門では、カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞した「淵に立つ」のほか、「よこがお」などの長編や短編が上映される。

 

筆者:水沼啓子(産経新聞文化部)

 

 

〈東京フィルメックス〉独創的な作品を、アジアを中心に世界から集めた国際映画祭。コンペティション部門では、新進作家の作品を顕彰。今年は例年より約3週間早く、10月30日~11月7日までと同月22日、東京・TOHOシネマズシャンテなどで開催。

 

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