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【主張】阪神大震災26年 思いを新たにする節目に

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平成7年の阪神大震災から四半世紀を過ぎ、26年となった。

 

どんなに時がたっても1月17日は、忘れてはならない節目の日である。6434人の犠牲者を改めて追悼したい。

 

そしてそれぞれに思いを新たにしたい。災害に強い社会にできただろうか。あるいは災害で人生を変えられた人に優しい社会になっているのか。人それぞれに自らへの問いかけがあっていい。

 

大切なのは、犠牲者の遺志を大切にするという思いだろう。大震災後に生まれた世代も、体験について聞き、学んでほしい。

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3月11日には東日本大震災の発生から10年となる。被災地の復興はなお途上だが、記憶の風化も懸念されている。何度でも何度でも記憶を新たにしよう。

 

阪神大震災は、くしくも戦後50年の年に起こった。8月15日も日本の大きな節目の日である。社会にはそんな大切な日がある。その日に思い出し、追悼する姿勢を決してなくしてはいけない。

 

26年がたったといっても、阪神大震災が人々の心になおさまざまな影を落としていることも、自覚しておきたい。

 

神戸市にある「慰霊と復興のモニュメント」の銘板には、大震災が遠因となった犠牲者の名前も刻まれる。昨年末、新たに7人の名前が加えられ、遺族らが面影をしのんだ。

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時間がたっても、当事者にとって悲しみは今もそこにあることを忘れてはならない。

 

新型コロナウイルスは、大震災の追悼の形にも影響を与えずにはおかなかった。感染予防のため中止となった追悼行事もある。毎年12月に行われている光の祭典「神戸ルミナリエ」も昨年は中止となり、規模を縮小して代替イベントが行われた。

 

しかし行事の形は違っても、追悼するという心の働きは変わらない。それぞれの思いで犠牲者をしのび、節目の日を過ごしたい。

 

コロナ禍という現在の非常時にあって、思い出しておきたいことがある。

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2つの大震災下、極限状態にあっても日本人は秩序を守り、助け合った。コロナとの戦いでも、勝手な、あるいは不用心な行動で感染を拡大させてはいけない。

 

協力し合って災難を乗り越えることの大切さを、大震災は教えてくれてもいる。

 

 

2021年1月17日付産経新聞【主張】を転載しています

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