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An autonomous road roller compacts the ground at the Naruse Dam construction site in Higashinaruse, Akita Prefecture on October 18. (©Kyodo)
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鹿島は10月18日、全自動化に成功した秋田県内のダム建設現場を報道陣に公開した。不足する人手を補える上、作業効率が高まり、労災事故も無くせる。自動建機のみの施工は世界初という。今後は外販を視野に入れ、宇宙開発にも応用する。
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秋田県東成瀬村の「成瀬ダム」では、最大14台の自動建機が稼働し、水をせき止める本体部分を建設している。約400キロ離れた神奈川県小田原市の自社施設から遠隔で建機を監視。周辺の工事は技術者が実施しているが、この現場では人手が不要になっている。
コンピューターを搭載した建機はシステムで制御され、ダンプは切り返しをせずに後ろ向きのまま走行。自動化施工推進室の出石陽一室長は「機械は疲れ知らず。非常に生産性が高く、品質も保てる」と話す。
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鹿島は2009年に全自動施工システム「クワッドアクセル」の開発を始めた。成瀬ダムに初めて本格導入し、今後は設楽ダム(愛知県)でも活用する。