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和歌山県那智勝浦町の世界遺産・熊野那智大社で14日、五穀豊穣を祈る「桜花祭」が開かれた。自然の恵みへの感謝を込め、桜の花のかんざしを挿した2人の巫女が、ご神体「那智の滝」の前で優雅に舞を披露した。
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平安時代に花山法皇が那智山で千日間の山ごもりをし、桜の美しさに感銘を受けて和歌を詠んだ故事にちなんだ祭典。烏帽子に桜の花の小枝を飾った神職が笛を吹き、太鼓を鳴らした。
鹿児島市から観光に訪れた伊瀬知祥子さん(64)は「巫女の舞がとてもきれい。神職の歌と演奏も素晴らしかった。ゆったりとした気分になれた」と喜んでいた。