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本州最南端の和歌山県串本町の潮岬で1月27日、太平洋を望む約10万平方メートルの「望楼の芝」を焼く火祭りが行われた。夕闇が迫る中、地元の県立串本古座高の弓道部員が点火用の火矢を芝生広場に放ってスタート。
火矢が芝生に落ちると炎がゆらゆらと上がり、広大な芝生が炎に包まれた。同県みなべ町から夫婦で訪れた会社員長井和也さん(48)は「幻想的で壮大な光景に驚いた。妻も感動していた。来年も見たい」と話した。
古い芝生を焼いて害虫を駆除し、新芽の生育を促す手入れを地元の観光協会が「本州最南端の火祭り」としてイベント化。地元の物産販売や踊りが披露され、名産のトビウオを使った「しょらさん鍋」と呼ばれるつみれ汁800人分がふるまわれた。