2023 New Year

愛 - Love, by Shoko Kanazawa on January 1, 2023 at Tokyo Tower. (© JAPAN Forward by Shaun Fernando)

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2023年(令和5年)の「新年の一字」が「愛」に決まり、ダウン症の人気書家、金澤翔子さん(37)が1月1日早朝、東京都港区にある東京タワーの展望台で多くの観客が見守る中、「愛」の一字を力強く揮毫(きごう)した。ロシアのウクライナ侵略で、日本を含む世界各国に大きな影響が出るが、「愛」で寄り添おうと呼びかけた。

 

2023 New Year
東京タワーの展望台から「初日の出」を見た後、今年の一字を揮毫した書家の金澤翔子さん =1日午前、東京都港区(植村光貴撮影)

 

翔子さんが新年への願いを込めた一字を書き始めて今年で6年目。「光」から始まり、「祈」「和」「勝」「飛」を揮毫してきた。昨年、東京タワーの初代文化大使に就任し、これまで東京都大田区の自宅で揮毫していた「新年の一字」を、今回初めて東京タワーの来場者に公開する形で行われた。

 

 

この日、東京タワーでは、展望台で初日の出を見るイベントが行われ、約230人がご来光を拝んだ。その後、展望台に用意された会場で、はかま姿の翔子さんが祈りを捧げて、巨大な筆で「愛」の一字を一気に書きあげると大きな拍手が湧き起こった。翔子さんは、「ハッピー・ニュー・イヤー!みんなのことが大好きです。心を込めて書きました」と力強く語ると、さらに大きな拍手が起きた。揮毫は、観客を入れ替えて2回行われた。

 

2023 New Year
金澤翔子さん (© JAPAN Forward by Shaun Fernando)

 

「愛」を選んだ理由について、金澤翔子さんの母親の泰子さん(79)は「戦争に反対し、いくらこぶしを挙げても届かないことがわかりました。せめて寄り添い、愛で支えるしかないと思いました」と説明した。

 

さらに、天才的な物理学者、アルベルト・アインシュタインが娘に書き残した手紙に、「この宇宙で最も強力な力は愛である」と書かれてあったことに言及。「戦争に打ち勝つのは、最後は愛の力しかない」と語った。

 

観客からは「愛はとてもいいメッセージ。戦争が早く終わって欲しい」「金澤翔子さんのエネルギーあふれる愛の揮毫を見て、思わず涙が出ました」との声が聞かれた。

 

 

皆さんは今年、心にどんな「新年の一字」を描きますか。

 

 

 

東京タワーでの「新年の一字」揮毫は、産経ニュースでライブ配信されました。

 

(JAPAN Forward編集部)

 

 

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