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桜の季節がやってきました。日本には300種類以上の桜があり、開花の時期もさまざまです。
桜は開花から短期間で散ってしまう潔さが魅力でもあります。東京でも全国から集まったたくさんの種類の桜が楽しめます。JAPAN Forwardでは「東京桜物語」でそのいくつかを紹介します。
東京の桜は江戸時代の品種開発で広まった
日本にもともと存在していた桜の野生種が変化したり、人工的な交配により生まれた園芸品種で桜の種類は増えました。1600年代中頃、江戸時代に荒川堤や隅田川地域で桜の品種開発が活発に行われ、新しい桜が数多く誕生しました。特に、江戸末期に開発されたソメイヨシノ(染井吉野)が全国に広まり、今日では最も一般的な品種として親しまれ、桜の「開花の標本木」にもなっています。
オフィスビルの植樹ゾーンも注目
花の形、色、大きさや樹木の形など様々な桜。東京には、地方の桜が楽しめる場所があります。オフィスビルの敷地内の植樹ゾーンには、本来なら東京では見られない桜も見ることができます。都心の新宿御苑は60種類以上の桜が植樹され、春は5月初旬まで、秋から冬にかけて咲く桜など、1年を通して長い期間、桜が楽しめる場所です。公園だけでなく、街の中にも思いがけない所に桜があります。さあ、あなたも東京の桜を探す旅に出ませんか?
筆者:海藤秀満(JAPAN Forwardマネージャー)
(参考)
新宿御苑:https://fng.or.jp/shinjuku/
日本花の会「桜図鑑」:https://www.hananokai.or.jp/sakura-zukan/