スズキは新型車「ジムニー ノマド」について、販売計画台数を大きく上回る約5万台の注文を獲得したことから、注文の受け付けを一時停止すると発表した。
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スズキの新型「ジムニー ノマド」発表会=1月30日午前、東京都新宿区(鈴木健児撮影)

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スズキは2月3日、1月30日に発表した新型車「ジムニー ノマド」について、販売計画台数を大きく上回る約5万台の注文を獲得したことから、注文の受け付けを一時停止すると発表した。発売予定日は4月3日。「既にご注文をいただいている車両につきましては、1日でも早くお届けできるよう、継続して対応に努めてまいります」としたうえで、「ご検討並びに、ご注文いただいているお客様には、多大なるご迷惑をお掛けいたしますことを心よりお詫び申し上げます」としている。

スズキの新型「ジムニー ノマド」発表会 運転席=1月30日午前、東京都新宿区(鈴木健児撮影)

「ノマド」は、人気の四輪駆動車「ジムニー」シリーズで初の小型5ドアモデル。インドで生産しており、日本での価格は265万1000円から。排気量は1・5リットルで、シリーズの特徴である悪路の走破性に加え、後席の快適性や荷室の利便性を高め、日常生活でも使いやすいようにしたという。

ジムニーの小型3ドアモデル「シエラ」に比べて、後席の座るポイント位置を50ミリ後方に移動させて足元のゆとりを確保したほか、後席乗員間の距離も90ミリ拡大した。荷室は4人乗車時でも容量211リットルと、旅行の荷物などを余裕で収納できるスペースだという。

スズキ自動車 新型「ジムニー ノマド」発表会 注目度が高く、多くの記者らが取材に訪れた=1月30日午後、東京都新宿区(鈴木健児撮影)

軽自動車のジムニー、シエラに続くシリーズ3本目の柱として、月間1200台の販売を見込む。記者会見した鈴木俊宏社長は「プロに愛され、プロに必要とされる、生活に密着した車というポジションを変えずにしっかりと育てていきたい」と意気込みを語った。

初代ジムニーは1970年に誕生。雪道やぬかるんだ道などオフロードを安心して走行できる本格的な四輪駆動車として内外で評価され、2024年にシリーズの世界累計販売台数350万台を達成した。

「ノマド」の正式な注文受け付け開始は1月30日で、販売目標台数は月1200台だった。3日までに注文件数が想定以上に膨らみ、納車までの期間が長期化したため、受け付けを停止せざるを得なくなったようだ。スズキは「受付停止に伴い、全国のショッピングモールで予定していた先行展示会並びにイベントでの展示も中止させていただきます」としている。

(産経新聞)

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