
全国赤十字大会を終え、実践活動の報告者に声をかけられる皇后さま=5月13日午後、東京都渋谷区の明治神宮会館
This post is also available in: English
天皇陛下は5月9日、皇居・宮殿「松の間」で春の大綬章親授式に臨まれた。式後の受章者らとの面会では1人1人と握手し、言葉をかけられた。
陛下は14日、皇居内の生物学研究所脇にある水田で恒例行事の田植えをされた。4月にまいた種もみから育てた苗を1株ずつ、根元を土に差し込むように丁寧にお植えに。計20株を植え終えると、にこやかにうなずかれていた。


皇后さまは13日、明治神宮会館(東京都渋谷区)で、名誉総裁を務める日本赤十字社主催の全国赤十字大会に臨席し、赤十字活動へ貢献した個人や団体を表彰する「有功章」を手渡された。

式典には名誉副総裁の秋篠宮妃紀子さま、常陸宮妃華子さま、寬仁親王妃信子さま、高円宮妃久子さまも同席された。
皇后さまは式典後、能登半島地震などで医療支援にあたった男性医師らとご懇談。被災者の精神的支援が話題となり「心のケアも大事なんですね」と話されたという。
宮内庁によると、常勤嘱託職員として日赤に勤務する天皇、皇后両陛下の長女、敬宮(としのみや)愛子さまは当日、大会の運営スタッフとして会場内の誘導や案内をされたという。
皇后さまは同日、皇居の紅葉山御養蚕所で、歴代皇后に受け継がれる伝統行事「御養蚕始(ごようさんはじめ)の儀」に臨まれた。
大阪府を訪問していた愛子さまは9日、前日に続いて2025年大阪・関西万博をご視察。大阪の伝統的祭りなどを紹介する催しでは、展示された「だんじり」を前に「ものすごいスピードで道を曲がるんですよね」と熱心に見入られていた。
食を通じて命の意味を考える「EARTH MART」では、世界の食糧事情の展示などをご覧に。

説明者によると、愛子さまは「フードロスが問題になる一方で、食料が足りない場所や地域もあり、そのことをよく家族で話し合っています」と明かされた。また、完成前の万博会場の様子を振り返り、「原っぱだった当時も見ましたが、建設が進んでびっくりしました」と話されたという。


三笠宮家の彬子さまも14日、大阪・関西万博を訪れ、北欧館などをご視察。スウェーデンの「ナショナルデー」の式典に臨席された。

6日から東京大学医学部付属病院(東京都文京区)に検査入院していた上皇さまは10日、退院された。上皇后さまも付き添われ、赤坂御用地にあるお住まいの仙洞(せんとう)御所(港区)へ戻られた。宮内庁は、上皇さまが無症候性心筋虚血との診断を受けられたと発表。今後は運動負荷を慎重に調整し、血流を改善する新たな薬も服用されるという。
秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまは10日、千代田区のイイノホールで第34回森と花の祭典「みどりの感謝祭」の式典に臨席された。

華子さまは11日、都内で開催された日本鳥類保護連盟主催の「全国野鳥保護のつどい」に臨席された。日本鳥類保護連盟は常陸宮さまが総裁を務められている。
信子さまは10日、愛知県へ足を運び、平成24年に薨去(こうきょ)した寬仁親王殿下が支援していた社会福祉法人「AJU自立の家」後援会の総会などに臨席された。14、15日には香川県を訪問し、同県の直島などで開催されている「瀬戸内国際芸術祭」を鑑賞された。
筆者:中村昌史、吉沢智美(産経新聞)
◇
2025年5月16日産経ニュース【皇室ウイークリー(897)】を転載しています。
【皇室ウイークリー】は毎週金曜日、「産経ニュース」に掲載している企画です。ニュース紙面ではあまり触れられない各宮家のご活動や、上皇ご夫妻のご様子を含め、宮内庁担当記者が皇室の1週間を振り返ります。紙面で掲載できなかった写真もご紹介しています。さらに「皇室ウイークリー」だけのために撮影した写真も、アップしています。
また皇室のご動静は、産経新聞社が取材協力している季刊誌『皇室 Our Imperial Family』でも、詳しくご紹介しています。
This post is also available in: English