対日工作の拠点、絶大な集金力で北朝鮮を支援　拉致、核実験経て弱体化進む朝鮮総連

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対日工作の重要拠点であり、絶大な集金力で北朝鮮指導者の金一族を支えてきた在日本朝鮮人総連合会（朝鮮総連）。近年は組織員の離脱や対北制裁などによる集金力の低下が響き、組織の弱体化が進む。朝鮮総連出身者が北の体制を批判したり、日本国内で転向したりする例もあり、北朝鮮内部でも朝鮮総連への不信感が高まっているという。

朝鮮総連の前身は、昭和20（1945）年に結成された朝鮮半島に引き揚げる同胞を支援する「在日本朝鮮人連盟」。1948年に北朝鮮が樹立されると、同連盟は連合国軍総司令部（GHQ）によって解散させられたが、非公然組織「在日朝鮮統一民主戦線」を経て、昭和30年5月に朝鮮総連が結成された。

朝鮮総連は綱領の第1に「在日同胞たちを朝鮮民主主義人民共和国政府の周囲に総結集する」ことを掲げる。傘下に建国から北朝鮮を率いた金日成、金正日両氏への忠誠や「主体（チュチェ）思想」を教育する朝鮮学校や信用組合、病院も設立した。

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筆者：大渡美咲（産経新聞）

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