大阪の夏の風物詩、歌舞伎俳優による「船乗り込み」が大阪市内で行われた。両岸に集まったファンからは屋号の掛け声が飛び、盛大な拍手が湧き起こった
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人気歌舞伎俳優たちが参加した「船乗り込み」。紙吹雪が舞う中、今春大名跡を襲名した八代目尾上菊五郎さんらの登場に沿道が沸いた=7月1日午後、大阪市中央区(南雲都撮影)

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大阪の夏の風物詩、歌舞伎俳優による「船乗り込み」が7月1日、大阪市内で行われ、今春大名跡を襲名した尾上菊之助改め八代目尾上菊五郎さんと、尾上丑之助改め六代目菊之助さん親子をはじめ、人間国宝の片岡仁左衛門さんら人気俳優が船上から笑顔で手を振った。両岸に集まったファンからは屋号の「音羽屋!」「松嶋屋!」などと掛け声が飛び、盛大な拍手が湧き起こった。

「船乗り込み」で船上から手を振る(右から)八代目尾上菊五郎さん、片岡仁左衛門さん、六代目尾上菊之助さんら=7月1日午後、大阪市中央区(南雲都撮影)

船乗り込みは大阪松竹座(同市中央区)の「七月大歌舞伎」(5~24日)を盛り上げる恒例行事。今回は八代目菊五郎さんと六代目菊之助さんの襲名披露公演となる。

下船後に松竹座前で行われた式典で菊五郎さんは、「菊五郎は江戸の役者のイメージだと思いますが、初代と二代目は関西で生まれ、江戸で活躍し、大坂で没しました」と大阪との縁を説明。「初代、二代目に顔向けできるように音羽屋ゆかりの演目を選びました。どれも華やかな演目なので、ぜひお越しください」と呼びかけた。菊之助さんも「一生懸命頑張ります」とはにかんだ。

「船乗り込み」の後に開かれた式典では俳優たちが挨拶し、片岡仁左衛門さん(中央)が音頭を取って「大阪締め」で締めた=7月1日午後、大阪市中央区(南雲都撮影)

仁左衛門さんは「皆さまのお力で千秋楽まで大入りがかないますよう、お願いいたします。私もちょっと頑張っております」とちゃめっ気たっぷりに笑いを誘った。

(産経新聞)

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