米国防総省の元日本部長ジェームス・E・アワー氏の遺灰を日本の海に葬る日米共同の儀式が、舞鶴沖の海上自衛隊掃海母艦「ぶんご」艦上で催された。本人の遺志に沿っての日本の海での葬礼だった。

6月12日、京都府舞鶴市沖の海自掃海母艦「ぶんご」で行われた米ヴァンダービルト大名誉教授のジェームス・E・アワー氏の日米共同葬礼(吉村英輝撮影)
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米国防総省の元日本部長ジェームス・E・アワー氏の遺灰を日本の海に葬る儀式に加わり同氏の日米同盟への貢献を想起するとともに、歴史は繰り返すという道理をも考えさせられた。
日米共同のこの葬礼は7月12日、舞鶴沖の海上自衛隊掃海母艦「ぶんご」艦上で催された。本人の遺志に沿っての日本の海での葬礼だった。
私がアワー氏を最初に知った1979年、彼はカーター政権下での国防総省日本部長だった。この年が明けてすぐ米国政府は長年の日本の防衛努力への政策を激変させ、日本の防衛費の大幅増額を正面から求めるようになった。その強硬な要請はいまのトランプ政権下でのわりと穏やかな期待よりも何倍も激しかった。だが日本の防衛費が米側の国政の場での重要関心事になるという点では共通していた。
筆者:古森義久(産経新聞ワシントン駐在特別記者)
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