那須御用邸内を散策される天皇、皇后両陛下と長女の敬宮愛子さま＝7月18日午後、栃木県那須町
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静養のため那須御用邸付属邸（栃木県那須町）に滞在中だった天皇、皇后両陛下と長女の敬宮（としのみや）愛子さまは7月23日、皇居・御所に戻られた。
ご一家は18日に東京から那須へ移動し、緑豊かな敷地内を沖縄の夏の正装「かりゆし」姿で散策された。
天皇陛下は報道陣に「那須の豊かな自然に触れながら、3人でゆっくり過ごせたら」とお述べに。皇后さまは「とても涼しくて、空気も爽やかで、緑の中で楽しませていただいております」と笑顔を見せられ、愛子さまも「色々な楽しみを見つけられたら」と、にこやかに語られた。
陛下は滞在中の22日、付属邸で閣議に関わる文書などに目を通し、署名・押印する執務に臨まれた。
心臓治療で新たな投薬を行うため14日から東京大学医学部付属病院（東京都文京区）へ入院中だった上皇さまは18日、退院し、上皇后さまと赤坂御用地にあるお住まいの仙洞（せんとう）御所（港区）へ戻られた。
宮内庁によると、事前の検査で心臓上部の脈拍が速まる「上室性不整脈」を確認。新たな薬は心臓の負荷を和らげる内服薬で、不整脈にも有効といい、医師団は日常生活に支障はないと判断。上皇さまに痛みなどの自覚症状はなく、経過を観察される。
秋篠宮ご夫妻は21日、江東区の東京国際クルーズターミナルで「海の日記念行事2025」にご臨席。
その後、秋篠宮妃紀子さまは東久留米市の自由学園記念講堂を訪れ、指定難病「視神経脊髄炎」の患者会主催のチャリティーコンサートを鑑賞された。
秋篠宮ご夫妻は23～24日、全国高校総合体育大会（インターハイ）の総合開会式臨席などのため、広島県をご訪問。23日は広島市の広島平和都市記念碑（原爆死没者慰霊碑）に供花された。またご夫妻は、原爆投下前後に撮影された写真のカラー化に取り組んでいる女性らとご懇談。カラー化の際には、写真の提供者と対話をしながら色付け作業を行っているといい、秋篠宮さまは「戦争体験者が高齢化してますから、1回1回がすごく大事ですね」と伝えられた。
ご夫妻は24日、同市の県立総合体育館で総合開会式にご臨席。運営に携わった高校生らをねぎらわれた。
秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまは24日、赤坂御用地（東京都港区）にある赤坂東邸で、ブラジルの日本語学校で学ぶ生徒らと面会された。
常陸宮妃華子さまは19日、85歳の誕生日を迎えられた。
寬仁親王妃信子さまは24日、都内のホテルで名誉総裁を務める全国ビルメンテナンス協会の表彰式に臨まれた。
日本ラグビーフットボール協会の名誉総裁を務める三笠宮家の彬子さまは19～20日、ラグビーの女子日本代表と女子スペイン代表のテストマッチ観戦などのため、福岡県を訪問された。
日本バドミントン協会の名誉総裁を務める高円宮妃久子さまは20日、ジャパンオープン2025バドミントン選手権大会表彰式臨席のため、東京体育館（東京都渋谷区）に足を運ばれた。
久子さまは23日、2025年大阪・関西万博を訪れ、タイやインドネシアなどのパビリオンをご視察。24日にはチェコのナショナルデーの式典に臨まれた。
筆者：中村昌史、吉沢智美（産経新聞）
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2025年7月25日産経ニュース【皇室ウイークリー(907)】を転載しています
【皇室ウイークリー】は毎週金曜日、「産経ニュース」に掲載している企画です。ニュース紙面ではあまり触れられない各宮家のご活動や、上皇ご夫妻のご様子を含め、宮内庁担当記者が皇室の1週間を振り返ります。紙面で掲載できなかった写真もご紹介しています。さらに「皇室ウイークリー」だけのために撮影した写真も、アップしています。
また皇室のご動静は、産経新聞社が取材協力している季刊誌『皇室 Our Imperial Family』でも、詳しくご紹介しています。
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