瀬戸内海に浮かぶ長島にある国立療養所「長島愛生園」。周囲約16キロの島でクルーズ参加者はハンセン病患者の足取りをたどり、隔離の歴史を学ぶ。

国立療養所「長島愛生園」の収容桟橋=岡山県瀬戸内市
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今年で10年目を迎えたクルーズがある。JR日生(ひなせ)駅(岡山県備前市)近くの船着き場から船に乗って向かう先は、瀬戸内海に浮かぶ長島にある国立療養所「長島愛生園」(同県瀬戸内市)。周囲約16キロの島で参加者はハンセン病患者の足取りをたどり、隔離の歴史を学ぶ。偏見や差別の解消につながればと企画され、同園歴史館学芸課長の田村朋久さん(48)が解説を担当する。
入所者の平均年齢89歳
長島愛生園は、日本初の国立療養所として昭和5年に開園。今年2回目のクルーズがあった6月21日時点の入所者数は68人で平均年齢は約89歳。平均在園期間は60年を超える。島には「邑久(おく)光明園」もあり、全国に13カ所ある国立療養所のうち2つが立地する。
筆者:吉田 智香(産経新聞)
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2025年7月24日産経ニュース【西論プラス】より
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