
「フローレンス・ナイチンゲール記章授与式」で受章者に記章をつけられる皇后さま=7月31日午後、東京都港区
This post is also available in: English
天皇陛下は7月29日、2025年大阪・関西万博で参加国を日替わりで紹介する「ナショナルデー」にあわせ来日したミクロネシア連邦のシミナ大統領と皇居・御所で会見された。

陛下は同国が先の大戦で日米両軍の激戦地となったことを念頭に「大変多くの方々が亡くなられ痛ましく思います」と述べ、遺骨収容への協力に謝意を示された。また両国の若者らの人材交流による友好親善に期待された。
明治天皇の命日に当たる30日、皇居・宮中三殿の皇霊殿で「明治天皇例祭の儀」が営まれ、陛下と秋篠宮ご夫妻が拝礼された。天皇、皇后両陛下の長女、敬宮(としのみや)愛子さまをはじめとする皇族方もご参列。同日、京都市にある明治天皇陵「伏見桃山陵(ふしみのももやまのみささぎ)」で行われた「山陵例祭の儀」には、三笠宮家の彬子さまが臨まれた。
皇后さまは28日、皇居内の紅葉山御養蚕所で、養蚕の締めくくりとなる「御養蚕納(ごようさんおさめ)の儀」に臨まれた。宮内庁によると、皇后さまは収穫した繭からとれた生糸の束を神前に供えて拝礼したほか、養蚕を補佐する主任や担当者らをねぎらわれたという。
31日には、東京都港区の東京プリンスホテルを訪れ、看護師らの功績をたたえる日本赤十字社主催の「フローレンス・ナイチンゲール記章授与式」にご臨席。皇后さまは同社の名誉総裁を務められており、名誉副総裁の秋篠宮妃紀子さま、常陸宮妃華子さま、寬仁親王妃信子さま、高円宮妃久子さまも同席された。

皇后さまは式典で、受章者ら3人に記章をつけられた。その後、受章者らとご懇談。昭和60年に520人が亡くなった日航ジャンボ機墜落事故で救命活動などに携わった女性に、皇后さまは「一生懸命頑張りましたね」とねぎらわれたという。
秋篠宮ご夫妻は26~27日、「文化部のインターハイ」と呼ばれる全国高校総合文化祭臨席などのため、香川県をご訪問。26日に高松市で開催された総合開会式でのお言葉で秋篠宮さまは、参加する高校生に対し「培ってこられた創造性を発揮し、ここ香川の地で色とりどりの花のごとく、多様な才能を開花させることを期待いたします」と述べられた。

27日には、総文祭の美術・工芸部門などを視察し、高校生と交流された。

秋篠宮ご一家は30日、東京・元赤坂の赤坂御用地内にある赤坂東邸で、沖縄県から訪れた「豆記者」の小中学生ら35人と約30分間ご懇談。ご一家は沖縄県の文化や自然、豆記者を志願した理由などについて、参加者と和やかに言葉を交わされた。


秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまは25日、静岡県御殿場市の馬術・スポーツセンターで、第59回全日本高校馬術競技大会の開会式にご臨席。佳子さまは、開会式で行進する選手らに拍手を送られた。

佳子さまはその後、高嶺の森のこども園(同市)をご訪問。園児たちと交流された。

三笠宮家の瑶子さまは29日、日本武道館(東京都千代田区)で開催された全国道場少年剣道大会小学生の部にご臨席。30日には、同大会中学生の部に臨まれた。
久子さまは25日、都内で開催された国際教育振興会賛助会理事会に臨まれた。久子さまは同賛助会の名誉会長を務められている。
筆者:中村昌史、吉沢智美(産経新聞)
◇
2025年8月1日産経ニュース【皇室ウイークリー(908)】を転載しています
【皇室ウイークリー】は毎週金曜日、「産経ニュース」に掲載している企画です。ニュース紙面ではあまり触れられない各宮家のご活動や、上皇ご夫妻のご様子を含め、宮内庁担当記者が皇室の1週間を振り返ります。紙面で掲載できなかった写真もご紹介しています。さらに「皇室ウイークリー」だけのために撮影した写真も、アップしています。
また皇室のご動静は、産経新聞社が取材協力している季刊誌『皇室 Our Imperial Family』でも、詳しくご紹介しています。
This post is also available in: English