全国から中学生が集まり北朝鮮による拉致問題について議論する「中学生サミット」が、東京都内で開催された。
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北朝鮮拉致問題について中学生が議論する「中学生サミット」で、横田拓也さんの講演に耳を傾ける中学生たち=8月8日午前、東京都台東区(梶山裕生撮影)

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全国から中学生が集まり北朝鮮による拉致問題について議論する「中学生サミット」が8月8日、東京都内で開催された。若年層への啓発や理解浸透に向けて政府が令和5年度から始めた取り組みで、今回が3回目。

サミットには全国の都道府県と政令指定都市の教育委員会から推薦された67人が参加した。

冒頭、拉致被害者の横田めぐみさん(60)=拉致当時(13)=の弟で家族会代表の拓也さん(56)が講演し、「拉致問題は過去の話ではなく現在進行形の人権問題」と強調。めぐみさんの明るい人柄や、昭和52年に新潟で工作員に襲われて北朝鮮へ向かう船内で「帰りたい」と叫んでいたという話などを紹介し、「47年間も家族と会えず、教育も受けられず、自己実現ができない。どれほど長い時間であるか知ってほしい」と訴えた。

北朝鮮拉致問題について中学生が議論する「中学生サミット」で講演する横田拓也さん=8月8日午前、東京都台東区(梶山裕生撮影)

サミットでは、中学生たちが拉致問題に関する啓発動画のアイデアを話し合い、劇として実演する。優れた内容のものを参考に、政府は啓発動画を制作、12月にネット公開する予定だ。

拉致問題担当相を兼務する林芳正官房長官は、「皆さんのような若い世代の発信は、大人を巻き込む力強いメッセージになる」と期待を寄せた。

(産経新聞)

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