核廃絶は人類の究極の目標。日本は唯一の被爆国としてその理想を訴え続けることが重要だ。
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重要軍需企業所を視察する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(右から2人目)=8月31日(朝鮮通信=共同)

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核廃絶は人類の究極の目標である。特に日本は唯一の被爆国としてその理想を訴え続けることが重要だ。しかしどれほど核廃絶を唱え続けても、核弾頭が増加しているのが現実の世界である。使用可能な核弾頭数は2018年以降増加に転じ、世界全体で9615発となった。この7年間で北朝鮮は35発増やし50発、中国は360発増の600発保有するに至った。

台湾有事で核使用の危険性

この中国の急速な核弾頭増加の背景に、核政策変更の可能性があることが指摘されている。カーネギー国際平和財団のトン・ジャオ氏は、核兵器の先制使用を抑制してきた中国で、核兵器の攻撃下発射(LUA=Launched Under Attack)政策(敵からの核攻撃を検知した場合、直ちに核報復を開始)をとる準備が進行していることを指摘した(8月5日、フォーリン・ポリシー=FP)。

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筆者:岩田清文(元陸上幕僚長)

2025年8月25日付産経新聞【正論】より

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