
高さ約150メートルの超高層ビル「淀屋橋ステーションワン」の絶景スポット「淀屋橋スカイテラス」=8月25日、大阪市中央区(山田哲司撮影)
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新たな医療拠点や複合施設が次々と誕生し、日が沈めばビル群が放つ輝きが川面を照らし出す。急ピッチで再開発が進む大阪市北区の中之島は、堂島川と土佐堀川に面した東西に広い中州だ。大阪・キタとミナミをつなぐ新たな鉄道路線「なにわ筋線」の新駅開通も予定され、新たな交通の結節点としても注目されている。
最先端医療の国際拠点として医療機関やスタートアップ、支援機関などが集積する「中之島クロス」は昨年6月に開業。iPS細胞や再生医療などの研究が進められている。

市民向けの体験イベント「健康わくわくサロン」を定期的に開催。iPS細胞シートの移植体験では、子供たちがドクター役に。ぬいぐるみから「採血」し、iPS細胞を培養、傷を模した臓器に「移植」する体験をした大阪府枚方市の元持夏音(もともち・なつね)さん(10)は「iPS細胞のイメージが分かり、おもしろかった」と目を輝かせた。

新たな複合施設も続々と完成している。昨年4月に竣工した「大阪堂島浜タワー」16階の展望施設「WowUs(ワオアス)」では、美しい夜景が広がるガラス張りのテラスで行われるヨガレッスンが、働く女性らに人気だ。インストラクターの北村雅子さんは「ストレスがたまりがちな都会でリズム良くヨガを行い、自分と向き合ってリフレッシュしてほしい」とほほえむ。

飲食店などが順次開業している高さ約150メートルの超高層ビル「淀屋橋ステーションワン」は、大阪メトロ・京阪の淀屋橋駅に直結。今月、最上階の30階に、絶景スポット「淀屋橋スカイテラス」や結婚式場にもなるイベントスペース「une osaka(ユヌ大阪)」がオープンした。
中之島エリアにはほかに、会議場やコンサート会場として活用される「グランキューブ大阪」や「大阪中之島美術館」、国重要文化財でもある「大阪市中央公会堂」なども点在。川とビル群が織りなす絶景に魅せられた人々が集い、新たなにぎわいが生まれようとしている。
(産経新聞写真報道局)
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