香港国家安全維持法違反の罪などに問われた著名な民主活動家、黎智英氏の三男で父の解放活動を続ける黎崇恩氏が米ワシントンで記者会見し、トランプ米大統領の対中圧力に最大の期待をかけていることを明らかにするとともに、日本からも中国に対する黎氏解放要求の声が大きくなれば効果があると述べた。
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香港民主活動家の黎智英氏の三男で父の解放活動を続ける黎崇恩氏=9月9日、ワシントン(©America First Policy Institute)

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香港国家安全維持法(国安法)違反の罪などに問われた香港紙、蘋果(ひんか)日報(アップルデイリー)の創業者で著名な民主活動家、黎智英(ジミー・ライ)氏の三男で父の解放活動を続ける黎崇恩氏が9月9日、米ワシントンで記者会見し、父の体調が悪化し、危機的な状態にあると強調した。崇恩氏はトランプ米大統領の対中圧力に最大の期待をかけていることを明らかにするとともに、日本からも中国に対する黎氏解放要求の声が大きくなれば効果があると述べた。

香港民主活動家の黎智英氏

黎氏の裁判は8月28日に結審している。中国の習近平政権は黎氏を「反中分子の極悪人」と呼んで反政府活動の黒幕に位置付けており有罪は不可避との見方が強い。息子の崇恩氏は、中国政府の最近の民主化弾圧は「独裁政権維持のための新たな法的手段の武器化だ」と評し、国家安全維持法への警戒を改めて強調した。

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筆者:古森義久(産経新聞ワシントン駐在客員特派員)

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