
日米実動訓練「レゾリュート・ドラゴン」の一環で、米軍岩国基地に展開した米陸軍の中距離ミサイルシステム「タイフォン」。トレーラーに搭載された指揮統制システム(左)とミサイルの発射機=9月15日、山口県岩国市(彦野公太朗撮影)
This post is also available in: English
米陸軍の中距離ミサイルシステム「タイフォン」が9月15日、山口県岩国市の米軍岩国基地で報道公開され、格納庫の前に発射装置と指揮統制車両が並んだ。
同システムの展開は、陸上自衛隊と米海兵隊を中心とした島嶼(とうしょ)部の防衛を想定した実動訓練「レゾリュート・ドラゴン」の一環。日米約1万9千人が参加して11日から九州や沖縄、北海道などで実施されている。

タイフォンは巡航ミサイル「トマホーク」および対空ミサイルSM6の発射が可能な米陸軍の最新鋭ミサイルシステムで、トレーラーに搭載し移動が可能。国内では初の展開で、訓練は対艦戦闘を想定、弾薬の搭載などを行う。

米陸軍第3次元多領域任務部隊(マルチドメインタスクフォース)司令のウェイド・ジャーマン大佐は「今回の訓練によって海兵隊と一体的な運用ができ、同盟国の自衛隊とも協力できる機会となった。システムや装備を相互に学び、戦術面の相互運用性の向上を図る。人材的な交流により強固な関係を築ける」と話した。
実際の発射はされず、訓練後は撤収するという。レゾリュート・ドラゴンは25日までの予定。
(産経新聞)
This post is also available in: English