極端な排斥論と歓迎論に二極化しやすい外国人受け入れに関する議論。マスメディアは後者に陥りがちなので要注意だ。
Immigration Services Agency

東京出入国在留管理局=東京都港区(共同)

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外国人受け入れに関する議論は、極端な排斥論と歓迎論に二極化しやすい。マスメディアはときに後者に陥りがちなので要注意だ。

例えば「外国人犯罪は増えていない」との言説だ。メディアはこう伝えるが、体感と差を感じる人も多いのでないか。実は体感の方が正しい。データを正しくみれば、殺人・強盗など重要犯罪の外国人検挙人数はここ10年ほどで増えている。人口当たりの犯罪率は日本人と比べ顕著に高い。

外国人排斥論を否定したいあまりにデータをゆがめる報道は適切な政策対応を妨げるので有害だ。例えば、犯罪率は在留資格や国籍によって異なり、来日時に借金を抱えがちな国の人は特に高い。入国時に借金額を厳格にチェックしたらよいはずだが、こうした課題が覆い隠されてしまう。

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筆者:原英史(政策シンクタンク代表)

2025年9月30日産経ニュース【刺さるコラム】より

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