高市早苗前経済安全保障担当相が自民党総裁の座を勝ち取ったのは、自民党議員が党員の声に耳を傾け、高市氏の主張である保守路線の堅持を選んだ結果だ。これで、日本再生の第一歩を踏み出せる。

総裁の椅子に座り、笑顔を見せる自民党新総裁の高市早苗氏=10月4日午後、自民党本部(代表撮影)
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快挙である。高市早苗前経済安全保障担当相が自民党総裁の座を勝ち取った。自民党議員が党員の声に耳を傾け、高市氏の主張である保守路線の堅持を選んだ結果だ。これで自民党、そして日本再生の第一歩を踏み出せる。総裁選は安倍晋三元首相の路線と石破茂首相の路線の選択だった。安倍路線継承を旗印とする高市氏が石破路線継承の小泉進次郎農林水産相を退けた。それは国民の声でもあった。結果が逆だったなら、自民支持層の離反は激しく加速したことだろう。
高市氏の第一の課題は二分された党の再生だ。それは優れた人事から始まる。氏はひたすら安倍氏の手法を学び、すべて石破氏の真逆を行くのがよい。石破氏は自らの貧しい人脈から、人望も実力も不足の人々を重用し、国益を損ねた。
筆者:櫻井よしこ(ジャーナリスト)
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2025年10月6日付産経新聞【美しき勁き国へ】より
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