日本ではペットとして、トカゲやヤモリ、カメなど爬虫類の人気も高い。だが、その取引には違法性が疑われるものも少なくない。

コバルトツリーモニター©WWF Lutz Obelgonner
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ペットとしてまず思い浮かぶ動物といえばイヌやネコだろう。だが、日本ではトカゲやヤモリ、カメといった爬虫(はちゅう)類の人気も高い。生きた爬虫類の輸入量は世界で米国に次いで2位。その取引には違法性が疑われるものも少なくない。
なぜ、爬虫類なのか。世界自然保護基金(WWF)ジャパンによると、「かわいがるより、美しさなど見た目を楽しむためのコレクションにする人が目立つ」のだそうだ。言ってみれば昆虫採集に興じるようなものだ。中国では薬としての需要が高く、生きたまま輸入されるのではなく、国外で「製品化」されてから持ち込まれることが多いため、生体の輸入量は日本に次ぐ3位だという。
日本に輸入される爬虫類には、捕獲が禁止された野生とみられるものもある。WWFジャパンは輸入大国日本の現状を知るため、人気の9種について調査し今年7月に結果を発表した。
筆者:岩田智雄(産経新聞)
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2025年9月24日産経ニュース【世界行動学】より
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