成田国際空港会社や警察、消防などで組織する「成田国際空港航空災害対策協議会」が、同空港整備地区にある駐機場で「航空機事故消火救難総合訓練」を実施した。
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負傷者の治療の優先順位を判定する「トリアージ」を行う救急隊員ら=10月16日、成田空港(鈴木貴之撮影)

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成田国際空港会社や警察、消防などで組織する「成田国際空港航空災害対策協議会」は10月16日、同空港整備地区にある駐機場で「航空機事故消火救難総合訓練」を実施した。千葉県警や成田市消防本部など63機関、約1000人が参加。緊急車両約60台も出動し、航空機火災が発生した想定で、消火や救命の訓練を行った。

航空機事故消火救難総合訓練で機内から負傷者を救出する消防隊員ら=10月16日、成田空港(鈴木貴之撮影)

訓練は、米サンフランシスコ発成田空港着のボーイング787が着陸時にハードランディングし、エンジンが滑走路に接触した後、付近の芝地帯に停止、漏れた燃料に引火し左翼側から火災が発生して機内には多数の負傷者がいる―という想定で行われた。

訓練では消防車が航空機の消火活動を開始。乗客の脱出や重傷者の救出作業と並行して、負傷者の治療の優先順位を判定する「トリアージ」が行われ、迅速に救急車で医療機関に搬送していた。今回の訓練では千葉市消防局などのドクターヘリ3機も出動する予定だったが、悪天候のため参加を見送った。

同空港保安警備部の担当者は「事故が起きた時はスピードがすべて。今年はトリアージの場所を手前にするなど、負傷者への対応を一歩踏み込んでできた」と手応えを語った。

(産経新聞)

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