竹への落書き被害が相次ぐ嵯峨嵐山の「竹林の小径」で、地元自治会とNPO法人が竹の試験的な伐採を行った。観光客の手が届かないようにする。
外国人観光客らが見守る中、落書きされた竹などの試験伐採が行われた=11月19日午前、京都市右京区(代表撮影)
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竹への落書き被害が相次ぐ嵯峨嵐山の「竹林の小径」(京都市右京区)で、地元自治会とNPO法人が竹の試験的な伐採を行った。遊歩道沿いの一部の竹を伐採し、観光客の手が届かないようにする。景観への影響を見極めつつ、今後も伐採を検討するという。

一帯は、古都保存法に基づく歴史的風土特別保存地区で、市の担当者が伐採範囲を選定。遊歩道沿いの市有地に約30メートルにわたって生える25本を伐採した。市や地元の嵯峨自治会連合会などが5日に開いた会議で試験伐採を決定。会議では一帯を立ち入り禁止にすべきだとの意見も出たという。

嵐山商店街の石川恵介会長(56)は「美しい風景が落書きで台無しになっている。伐採は残念だが模倣犯を防ぐためにも仕方ない」と話した。
竹への落書きは3月ごろから増え始め、市の調査では約350本で確認された。アルファベットで書かれたイニシャルのほか、漢字やハングルなどもある。
(産経新聞)
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