産経新聞の宮内庁担当記者が皇室の1週間を振り返ります。
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7月のモンゴル訪問の様子を撮影した写真が収められたアルバムをご覧になる天皇、皇后両陛下=12月3日、皇居・御所(宮内庁提供)

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天皇陛下は12月6日、東京都新宿区のホテルで開かれた日本山岳会の創立120周年記念式典と記念晩餐(ばんさん)会に臨席された。陛下は式典に先立ち、同会の120周年記念事業を紹介するパネル展示を視察し、「長い歴史がありますね」と述べられたという。

天皇、皇后両陛下は9日、皇后さまの62歳のお誕生日に当たり、皇居・宮殿で祝賀行事に臨まれた。午後には、上皇ご夫妻へのあいさつのため、ご夫妻のお住まいである赤坂御用地の仙洞(せんとう)御所(東京都港区)を訪問された。

誕生日を迎え、上皇ご夫妻にあいさつをするため仙洞御所に入られる皇后さま=12月9日、東京都港区(成田隼撮影)

皇后さまは誕生日に際し、宮内庁を通じ、感想の文書を公表された。戦後80年にあたり、先の大戦の激戦地や被爆地で慰霊に臨んだことを振り返り、「当時の写真や映像などの記録や資料が適切に保管・継承され、戦中・戦後の苦難が今後とも語り継いでいかれること」を願われた。

1月には阪神大震災から30年の追悼式典にご臨席。「非常に大きな困難の中から一歩一歩復興を果たしてきた県民の皆さんの姿に深い感慨を覚えました」とされた。来年に東日本大震災の発生から15年の節目を迎えることについて、「被災地の皆さんに心を寄せながら過ごしていきたいと思います」とつづられた。

秋篠宮さまは5日、総裁を務める日本動物園水族館協会主催の「第24回種保存会議」臨席のため、神奈川県を訪問された。会議に先立ち、よこはま動物園ズーラシア(横浜市)で、絶滅危惧種に指定されているインドゾウの飼育状況を視察された。

東京デフリンピックの金メダリストらと懇談される秋篠宮ご夫妻=12月9日、東京都港区の秋篠宮邸(宮内庁提供)

秋篠宮ご一家は9日、赤坂御用地にあるお住まいの宮邸(東京都港区)で、東京デフリンピックに出場し、金メダルを獲得した日本人選手らと約45分間ご懇談。ご一家は、手話を交えながら選手らの今後の抱負などについて聞き、和やかに交流された。

東京デフリンピックの金メダリストらと懇談される秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまと長男、悠仁さま=12月9日、東京都港区の秋篠宮邸(宮内庁提供)
東京デフリンピックの金メダリストらとの懇談に臨まれる秋篠宮ご一家=12月9日、東京都港区の秋篠宮邸(宮内庁提供)

秋篠宮妃紀子さまは11日、宮邸で、総裁を務める結核予防会の「国際研修生」と懇談された。

国際柔道連盟のアンバサダーを務める寬仁親王妃信子さまは6、7日、東京体育館(渋谷区)を訪れ、柔道の「グランドスラム東京2025」を観戦された。

高円宮妃久子さまは6日、東京都昭島市で開催された「第64回外国人による日本語弁論大会」に臨まれた。久子さまは、大会を主催する国際教育振興会の賛助会の名誉会長を務められている。

久子さまは10日、都内のホテルを訪れ、「いけばなインターナショナルフェア2025」に臨席された。久子さまが名誉総裁を務められている「いけばなインターナショナル」の東京支部が主催。同団体は、生け花や日本文化を通じ、世界に友好の輪を広げる活動をしている。

「いけばなインターナショナルフェア2025」のテープカットに臨まれる高円宮妃久子さま=12月10日、東京都千代田区のホテルニューオータニ(吉沢智美撮影)

久子さまはフェアで、生け花の各流派の家元の作品をご観覧。ティーポットやカップを花器に使った作品について「いいアイデアですね」と感想を伝えられた。オープニングセレモニーでは、生け花を通して世界各国が「日本との共通点を感じていただける、そういうことが大事な架け橋なのだと思います」と、お言葉を述べられた。

「いけばなインターナショナルフェア2025」で、各流派の家元の作品をご覧になる高円宮妃久子さま=12月10日、東京都千代田区のホテルニューオータニ(吉沢智美撮影)

日本サッカー協会の名誉総裁を務める久子さまは11日、横浜アリーナ(横浜市)で、Jリーグの年間表彰式に臨まれた。

2025年12月12日産経ニュース【皇室ウイークリー(927)】を転載しています

皇室ウイークリー】は毎週金曜日、「産経ニュース」に掲載している企画です。ニュース紙面ではあまり触れられない各宮家のご活動や、上皇ご夫妻のご様子を含め、宮内庁担当記者が皇室の1週間を振り返ります。紙面で掲載できなかった写真もご紹介しています。さらに「皇室ウイークリー」だけのために撮影した写真も、アップしています。

また皇室のご動静は、産経新聞社が取材協力している季刊誌『皇室 Our Imperial Family』でも、詳しくご紹介しています。

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