韓国で冬の風物詩とされるブリの刺身(時吉達也撮影)
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韓国の海洋水産省の統計によると、2025年の日本産水産物の輸入額は前年比27・2%増の2億4700万ドル(約382億7000万円)となり、東京電力福島第1原発事故が発生した11年以前の水準を回復した。聯合ニュースが報じた。
韓国は原発事故後、福島など8県産の水産物の輸入禁止を維持しているが、ブリなどの需要拡大や取引価格の上昇が輸入額の大幅増を牽引(けんいん)した。

統計によると、25年の日本産水産物の輸入は金額ベースで、福島事故前の10年(約2億2600万ドル)を上回った。事故後の輸入額は一時約1億ドルまで落ち込んだが、その後は回復基調が続いた。
原発処理水の海洋放出が実施された23年は前年比約12%減となったものの、翌24年以降再び輸入が拡大している。
品目別では、ブリが8100万ドルで同47・2%増加した。輸入量ベースでは7・1%増だったが、取引価格が大きく上昇した。続いてホタテ(5000万ドル)、タイ(4500万ドル)などが人気となっている。
韓国政府は福島など8県産の水産物の輸入を禁じている措置について、「国民の懸念が解消されるまで規制を解けない」(趙顕=チョ・ヒョン=外相)との立場を崩していない。
筆者:時吉達也(産経新聞ソウル支局)
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