東北電力と東北電力ネットワークの入社式に臨む新入社員
=1日、仙台市青葉区(石崎慶一撮影)
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新年度がスタートした1日、東北地方の各自治体や企業でも、辞令交付式や入社式などが行われた。新型コロナウイルスの感染防止対策が徹底される中で、自治体などの新職員らが抱負を語った。
宮城県は県庁で新職員の辞令交付式を行い、173人が入庁した。産業デジタル推進課に配属される小幡瑞紀さん(22)が代表し、「全体の奉仕者として誠実、公正に職務を執行していく」と宣誓した。
青森県は、新職員132人の辞令交付式を青森市で行った。新型コロナ対策として、出席者全員を検温し、座席の間隔を空けるなどして実施された。
秋田県は、新型コロナ対策で昨年度に続き辞令交付式は行わず、117人の新職員は配属先で辞令交付を受けた。
山形県も辞令交付式は行わず、新職員は庁内放送で吉村美栄子知事の訓示を聞いた。子ども保育支援課に配属された泉谷真之介さん(22)は「まだ何も分からないが、早く仕事や職場に慣れ、自分のできることをやっていきたい」と語った。新職員は知事部局で179人。
福島県の辞令交付式も、新型コロナの感染防止のため、代表3人が出席し、他の新職員に対しては2年連続でオンラインで行われた。新職員は317人。マスク姿で「誓いの言葉」を述べた江口結子さん(22)は「県職員になったことを改めて自覚した。頑張りたい」と緊張した面持ちで話していた。
一方、企業では、東北電力と東北電力ネットワークが、仙台市青葉区の東北電本店で入社式を開き、両社合わせて243人の新入社員が出席した。
新入社員を代表して東北電の門馬圭汰さん(22)が「何事にも全力で取り組み、自己研鑽(けんさん)に励んでいきたい」、東北電ネットワークの鈴木真織さん(24)は「電力の安定供給という使命と誇りを胸に精進していく」とそれぞれ誓いの言葉を述べた。
新型コロナ感染防止のため、新入社員は抗原検査で陰性を確認した上で出席し、座席の間隔を約120センチ開けた。式では新入社員の氏名の読み上げを省略して時間を短縮した。
同じく仙台市青葉区に本社を置く家電・生活用品大手のアイリスオーヤマも、関連企業も含めたグループ入社式を行い、高卒・大卒計757人が入社。3年連続で過去最高を更新した。
式後、家電開発職に配属される山田真由さん(24)は記者団に「手頃な値段で、たくさんの人に手に取ってもらえる家電を作っていける面で魅力を感じた。今までになかったアイデアで面白い家電を作っていきたい」と、抱負を語った。