東京大空襲の犠牲者の遺族に話しかけられる天皇、皇后両陛下と長女の敬宮愛子さま=10月23日、東京都墨田区の東京都慰霊堂(代表撮影)
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天皇、皇后両陛下は10月17日、皇居・宮中三殿の賢所(かしこどころ)で、天照大神(あまてらすおおみかみ)に新穀を供え、五穀豊穣(ほうじょう)に感謝する「神嘗祭(かんなめさい)賢所の儀」に臨み、拝礼された。秋篠宮ご夫妻もご拝礼。両陛下の長女、敬宮(としのみや)愛子さまをはじめとする皇族方も参列された。
両陛下と愛子さまは20日、91歳を迎えられた上皇后さまをお祝いするため赤坂御用地の仙洞(せんとう)御所(東京都港区)を訪問された。
天皇陛下は21日、皇居・宮殿「松の間」で親任式に臨み、自民党総裁の高市早苗氏を首相に任命された。

天皇ご一家は23日、東京大空襲(昭和20年3月)の犠牲者をまつる東京都慰霊堂(墨田区)でご供花。遺族代表らに「大変なご苦労をされましたね」と寄り添われた。側近によると、先の大戦での空襲による全ての犠牲者を追悼する思いを込めて拝礼された。
両陛下は同日、自然と人間の共生に貢献した研究者に贈られるコスモス国際賞受賞者と面会された。
秋篠宮ご夫妻は17日、千代田区の千鳥ケ淵戦没者墓苑で行われた秋季慰霊祭にご臨席。その後、都内で、犯罪被害者や家族への支援充実を目指す「全国犯罪被害者支援フォーラム2025」に臨まれた。

ご夫妻は20日、「第15回国際口蓋裂・頭蓋顔面異常学会国際会議」開会式臨席のため京都府をご訪問。22日には、お住まいの宮邸(東京都港区)で、今年度の国際交流基金賞受賞者と面会された。
ご夫妻の次女、佳子さまは19日、渋谷区で、次世代を担うガールスカウトたちの活動報告や表彰を行う「ガールズメッセ2025」にご臨席。表彰された大学生らに「いろいろな工夫をされていますね。これからもぜひ、続けてください」と励まされた。

常陸宮妃華子さまは21日、帝国ホテル(千代田区)を訪れ、常陸宮さまが総裁を務められる大日本蚕糸会主催の蚕糸功労者表彰式に臨まれた。

翌22日には、明治記念館(港区)で、世界の優れた芸術家を顕彰する「高松宮殿下記念世界文化賞」の授賞式典に臨席された。常陸宮さまは同賞を主催する日本美術協会総裁を務められており、式典では、常陸宮さまのお言葉を華子さまが代読された。

寬仁親王妃信子さまは20日、日本武道館(千代田区)で全国警察柔道大会にご臨席。22~23日には、全国農業担い手サミットに臨席するため、鹿児島県を訪問された。
三笠宮家の彬子さまは17~18日、全国健康福祉祭に臨席するため岐阜県をご訪問。19~20日には鳥取県を訪れ、県立美術館(倉吉市)で特別記念講演会に臨み、国際日本文化研究センターのタイモン・スクリーチ教授と対談された。彬子さまは23日、静岡県で開催された「第9回世界お茶まつり」の開会式に臨席し、会場内をご覧になった。
北極の諸課題を議論する非政府組織「北極サークル」の総会開会セッション臨席のため、アイスランドを非公式訪問していた高円宮妃久子さまは19日、ご帰国。同日、皇居・賢所を参拝し、アイスランド訪問を無事に終えたことを報告された。
久子さまは21日、名誉総裁を務めるいけばなインターナショナルの合同会議に臨むため、国際文化会館(東京都港区)へ足を運ばれた。
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2025年10月24日産経ニュース【皇室ウイークリー(920)】を転載しています
【皇室ウイークリー】は毎週金曜日、「産経ニュース」に掲載している企画です。ニュース紙面ではあまり触れられない各宮家のご活動や、上皇ご夫妻のご様子を含め、宮内庁担当記者が皇室の1週間を振り返ります。紙面で掲載できなかった写真もご紹介しています。さらに「皇室ウイークリー」だけのために撮影した写真も、アップしています。
また皇室のご動静は、産経新聞社が取材協力している季刊誌『皇室 Our Imperial Family』でも、詳しくご紹介しています。
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